2015年4月4日土曜日

肋骨の動かし方のイメージの仕方

機能解剖学の呼吸器編で、必ず出てくるのがこれです。

ポンプハンドル&バケツハンドル



■ポンプハンドル

第1‐5肋骨の動きで、ポンプの持ち手のように、息を吸うときに肋骨と胸骨を前上方へ引き上げ、胸郭前後径がひろがります。

■バケツハンドル

第6-10肋骨の動きで、バケツの取っ手のように、息を吸うときに肋骨を外上方に引き上げ、胸郭の横径がひろがります。

※肋骨の番数には諸説あります。


安部塾では、第1-2肋骨を前上方へ引き上げ、第6-9肋骨を外上方に引き上げる意識で動かします。

プロメテウスによると、第1-7肋骨は、直接胸椎についている『真肋』です。

第8-10肋骨は、肋軟骨についている『仮肋』です。

胸郭が左右にひろがりやすいのは、第8-10肋骨ということになりますね。


わかりやすいように、こんなものを用意してみました。

バケツハンドル 第6-9肋骨イメージ
大好評でした(笑)。


ポンプハンドル実写動画w



いっぱい出てます(笑)。

これは、息を吐き出すイメージが強化できそうですね。



呼吸筋についてのおさらいを少し。

■吸う

横隔膜・外肋間筋・斜角筋・胸鎖乳突筋・大胸筋・小胸筋・僧帽筋・上後鋸筋

■吐く

外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋・腹直筋・内肋間筋・広背筋・肋下筋・腰方形筋・下後鋸筋


安静時、吸う息で横隔膜と外肋間筋のみが作用します。

横隔膜が下制し、同時に外肋間筋が肋骨を引き上げます。

胸腔内が陰圧になるので、肺の中に空気が入ります。


安静時の吐く息では、筋活動はほとんどみられません。

息を吸うときに使った筋群がゆるむことによって、肋骨の弾性で受動的に吐き出されます。


安部塾では、「息を吐けば、吸う息は入ってくる」という立場をとりません。

まず、第6-9肋骨を左右に動かすことから始めます。

それはつまり、『みぞおちを解放する』ということです。

同時進行で、感情の解放も進みますよ~