2013年8月4日日曜日

『体が硬いから ヨガなんてできません』→×   『体が硬いから ヨガやります』→○

『体が硬いからヨガなんてできません』

常套句なんだけど、ちょっと心配になってしまう。

『筋肉が硬い』という状態は、想像以上に深刻な事態。

それは、筋肉が『粘性・弾性を喪失している』ということだから。


粘性=ねばりけがある液体が持つ性質

弾性=弾力のあるゴムのような性質。

僕の筋肉に触れた人が『液体??』と感じるのはこのため。

本来の筋肉は、液体が入ったゴム風船のような触感なのだ。


筋肉が硬くなると、粘性・弾性を失う。

効率が悪くなり、動きが滞り、疲労しやすくなる。

弾性を失った筋肉は衝撃を吸収できないため、関節が壊れる。

よく見かける『関節がゆるい人』にケガが多いのはこのため。


いっそ、関節ごと硬い方が、ケガはしにくいんだよね。


体の歪みも、筋肉の粘性・弾性の喪失が原因のことが多い。

硬くなった筋肉は伸びにくくなる=短縮する。

短くなった筋肉は、頭蓋骨や脊椎や骨盤を、その方向へ引っ張る。

正しく筋トレすると、肩こりや腰痛が消滅するのはこのため。


粘性・弾性を失った筋肉は、毛細血管を圧迫する。

酸欠・栄養失調に陥った筋肉は、ますます硬くなる。


後は、坂道を転がるような負の連鎖でボロボロになっていくだけ。


『体が硬いから ヨガなんてできません』→×

『体が硬いから ヨガやります』→○


筋肉が硬い人ほど、ヨガの恩恵を受けることができるのだ。


僕は誘導するときに、『無理に筋肉を伸ばさないでください』と連呼する。

粘性・弾性を失った筋肉を無理に伸ばすと壊れてしまうから。

固まった筋肉は、筋トレでやわらかくする。

やわらかくなってから、ストレッチングで伸ばしてあげればいい。


ケガをさせないプログラム構成を、分析してみるといい。

姿勢保持(バランス)→ストレッチングの流れになっている。

下手すると、ストレッチング的なことを一切やらないイントラもいる。

僕自身、健康目的なら正確なフォームで筋トレすれば充分だと考えている。


体が硬い人は、筋トレ的なヨガからはいると楽しいと思う。