2013年8月16日金曜日

『型』とは、正しい姿勢のこと。 型には、心を変える力がある。


『心技体』いう言葉がある。

正しい姿勢をとったときに、心と体と技が一致する。

逆に、心と体と技が一致すると、正しい姿勢になる。

正しい姿勢は呼吸を変え、人生そのものを変えてしまう。


まわりを無理やり変えようとしている人の姿勢はきたない。

呼吸が詰まって、いい声が出ない。

ありのままに威儀を正して作法を守っている人の姿勢は美しい。

自然に呼吸ができていて、いい声が出ている。

※威=威力・威光・威徳を養うこと。儀=態度や姿勢。


きちんとした型を身につけると、疲れにくくなる。

体型が美しくなる。

心が軽く、明るくなる。

動作が機敏になり、安定する。


だから、頭で納得のいく方法を習うより、作法を繰り返した方がいい。

威儀や作法がきちんとできるようになると、心身に迷いがなくなるから。

我執=エゴがでなくなるまで、徹底的に叱られるといい。

これまでの悪姿勢で構築された自分の常識を、打ち砕いてもらうといい。


日常生活のあらゆる動きを正すと、確実に人生が変わる。


誰かの所作=立ち居振る舞いを観てみる。、

すると、どういう風に育ったのかが、なんとなく見えてくる。

心のありよう=何を考えているのかも透けて見えてくる。

所作は、その人の日常を映し出す鏡のようなもの。


所作が美しい人は、観る者の心を惹きつける。

所作を磨くことで内面も磨かれて美しくなるから。

生まれつきの容姿がブサイクでも、所作が美しければ大丈夫。

容姿にコンプレックスを感じる暇があるなら、威儀を正せばいい。


今後、僕のクラスやブログでは、『型』という言葉を使っていきたい。

『ポーズ(アーサナ)』という言葉は使わなくなってくると思う。

横文字表記が嫌いなわけじゃなく、型の方が響きが好きだから。

そして、型をきちんと身につけてもらうことを最優先していきたい。