🔑 意識レベルと分類
ホーキンズ博士は、キネシオロジーテスト(筋力テスト)を用いて、人間の意識レベルを1から1000までの数値でマッピングできるとしています。
- 分岐点 (200): 意識レベル200が「フォース」から「パワー」への転換点とされています。
- フォース (200未満):ネガティブな状態。罪悪感、恐怖、欲望、怒り、プライドなどがこれに分類されます。これは一時的な、外圧的で不完全な力で、人や社会に長期的にネガティブな影響を及ぼします。
- パワー (200以上):ポジティブな状態。勇気、意欲、理性、愛、喜び、平和などがこれに分類されます。これは持続的で内側から湧き出る創造的なエネルギーで、自己成長や調和、長期的な成功をもたらします。
パワーとフォースの違い:内側から湧き出る力か、無理やり押す力か
この本でいう「パワー」と「フォース」は、私たちの心の持ち方(意識レベル)が生み出すエネルギーの種類だと思ってください。
💥 フォース(Force):無理やり押す力
フォースは、外側から無理やり何かを動かそうとする力や、一時的な力のことです。
特徴:
・ネガティブな感情と結びついている(例:怒り、恐怖、プライド)。
・「〜しなければならない」「〜に勝たなければならない」という焦りや不安から生まれる。
・一時的には効果があるように見えるが、長続きせず、疲れてしまう。
・人に強制したり、威圧したりする。
例えるなら、自転車を無理やり押して進ませる力。最初は動くけど、すぐに息切れします。
身近な例:
・テスト勉強を「親に怒られるから」と嫌々やる。
・クラスの友達を「怖がらせて」言うことを聞かせる。
・SNSで「すごい自分」を演じて、一時的に注目を集める。
✨ パワー(Power):内側から自然に湧き出る力
パワーは、内側から自然に湧き出てくる、持続的で建設的な力のことです。
特徴:
・ポジティブな感情と結びついている(例:愛、勇気、喜び、感謝)。
・「〜したい」「〜が楽しい」という純粋な気持ちから生まれる。
・長続きし、周りの人にも良い影響を与える。
信頼や共感をベースにして、協力関係を生み出す。
・例えるなら、自分でペダルを漕いで進む自転車。最初は大変でも、安定して遠くまで楽に進めます。
身近な例:
・将来の夢のために「知りたい!」という意欲で楽しく勉強する。
・困っている友達を「助けたい」という愛や優しさでサポートする。
・「ありのままの自分」を好きになり、自然体で人と接する。
- フォース(200未満)の段階にいると、人生は苦しく感じられ、他人を責めたり、問題が解決しにくくなります。
- パワー(200以上)の段階に上がると、心が軽くなり、自分で問題を乗り越え、周りの人を助ける力が湧いてきます。
まとめ
本当の強さである「パワー」は、愛や感謝といった心の余裕から生まれます。一方、見せかけの強さである「フォース」は、不安や怒り、エゴから生まれて、結局は自分も周りも疲れさせてしまう、ということです。
この本は、個人の行動や思考がどの意識レベルにあるかを自覚し、フォースからパワーへと意識レベルを高めることの重要性を説いています。意識レベルが上がるにつれて、人生はより豊かで、問題解決能力が高まり、他者や世界に対して愛と貢献をもたらすようになると主張されています。