2024年3月7日木曜日

最もよくないことのひとつは過緊張です。無駄な力が加わるとすぐに筋肉が硬くなり、可動域が狭くなります。その結果、思うように動けなくなります。

 フリースタイルのダンスの基礎練習のひとつに「アイソレーション(分離・孤立)」というテクニックがあります。アイソレーションを上手に実行することで身に着く身体操作技術は、ダンスを上達させるための最も重要な力のひとつとされています。

  アイソレーションとは、身体の 1 つの部分、場合によっては 2 つの体の部分のみを動かす技術です。 その部分を動かすときに、身体の残りの部分が分離されることです。

 分離を実行する際に、動いている体の部分と動いていない体の部分をはっきりと確認できるように、できるだけクリーンにすることが大切です 。動く部分と動かない部分の違いを明確にして示すことができれば、分離がきれいに見え、適切な効果が得られます。 

 最初のアプローチは、動かしたくない体の部分を 1 つ選択し、ほぼ同じ場所に置いておこうと思うことでます。そして、体の残りの部分を動かし始めます。たとえば、腕が動かしたくない部分である場合、これは体の他の部分から隔離したい部分になります。

 そして、動き始めますが、腕は同じ場所に留まります。目標は、できるだけきれいに保つように努めることです。観ている人たちは、どの部分が孤立しており、どの部分が動いているかを正確に理解できます。 

 考えすぎないでください。フリースタイルは自然でなければなりません。考えれば考えるほど、フリースタイルではなくなっていきます。プロセス(過程)を考えすぎると、良好なパフォーマンスができなくなる可能性があります。  

 たとえば、「頭と肩を動かさなければいけない」と強く思えば思うほど、それはあまりにも計算的で、あまりにも機械的になってしまいます。 

 動きは本能的に行うものでなければなりません。 動きの原理を理解したら、考えすぎないでください。

 どの部分が動いているのか、どの部分が動いていないのかの違いを示すことができた瞬間、観客がそれを見て本当に理解できるほどじゅうぶんにアイソレーションを行っていることになります。

 アイソレーションの練習で最もよくないことのひとつは過緊張です。無駄な力が加わるとすぐに筋肉が硬くなり、可動域が狭くなります。その結果、思うように動けなくなります。

 筋肉をできるだけ遠くに押し出すのではなく、人形のように考えてください。あなたは一本の糸に支配され、体の一部がそっと引き離されます。リラックスした感覚で練習してみましょう。

 この最初のハードルを乗り越えたら、さらに細かく分離して各部の可動範囲を最大限に高めていきます。基礎的なトレーニングは長期的には必ず効果をもたらします。それがなければ、中級以上のスキルを習得することはほぼ不可能になります。

 以前、首のアイソレーションのやり方について質問があったので簡単に紹介します。

 胸の前で腕をクロスして、肩が一緒に動かないように固定します。大きく動かそうとりきんでしまうと顎ばかりが動いて、顎が出た変な動きになります。前後左右に壁があるイメージで、無駄な力を抜いて練習しましょう。左右のアイソレーションを行うときは手を頭の上で合わせて、二の腕に耳を付ける感覚でやってみるとやりやすいかと思います(インド風なイメージ)。

首のアイソレーションの手順

前に動かす→鼻を前方の壁につけるイメージ

後に動かす→後頭部を後ろの壁につけるイメージ

右に動かす→右の耳を右の壁につけるイメージ

左に動かす→左の耳を左の壁につけるイメージ


☆東京ワークショップ

3月8・9・10日(金・土・日)→ 詳細  

  

飯塚ヨガワークショップ 

3月15日(金)→ 詳細