2024年3月27日水曜日

中年の危機に陥り、自分を表現することに重課金してしまう人たち。

 40代~50代=成人後期(人生が上り坂から下り坂に入っていく時期)は、心身の問題を抱え込みやすいとされています。「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」とか「第二の思春期」と呼ばれています。

 社会生活を営む中で、これまでの自分の人生に葛藤を覚え、アイデンティティに不安を感じたりします。能力や体力の限界と共に老いを感じてくる時期です。

 女性ホルモンは40代から急激に減少するといわれており、心身の不調が起きやすくなります。疲れやすくなり、焦燥感、不安、怒り、憂鬱などの症状が頻発します。肌の透明感がなくなってくすみ、ハリがなくなり、しわやたるみが出てきます。容姿面での老いを実感することになります。

 そんな中、「自分の人生は、これでよかったのだろうか」という疑問を感じることになります。自分がほんとにやりたかったことを、やってみたくなります。思春期に好きだったことや楽しかったこと振り返って、未完の行為を完結したくなります。後悔したくないと、考えるようになります。

 そんな、「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」な人たちを巧みに誘惑して、舞台にあがれると重課金させたり、アートの名の元に写真撮影やMV制作で重課金させたりするビジネスがあります。

 傍目には、「何を血迷ってるんだか」という感じなのですが、本人は積年の願いが叶った感動に浸っていたりします。

 当たり前のことですが、ブサイクに生まれ育つと、スポットライトを浴びる=注目される機会はほとんどありません。浴びたところでブサイクなので、まったく評価してはもらえません。ルッキズムをどんなに否定してみたところで、ほとんどの場合は見た目がすべてです。

 「称賛を金で買うのは是か非か?」という議論は、ブサイクにとっては酷な話です。金で買わない限り、称賛されることはないからです。とはいえ、称賛されているのは本人の存在ではなく金なわけですが。

 冷静に考えてみると、40~50代というのは、容姿端麗だった人たちが老化による容姿の衰えを感じて引っ込み始める時期です。そんな中、ブサイクが前に出てアピールしてみたところで、結果は火を見るより明らかです。

 自己完結していればまだ救いはあるのですが、全世界に向けて発信したりしだすので、痛々しい展開となります。やらないで後悔するより、やって後悔した方がいいというのはわかりますが、それ、ほんとにやりたいことなのかと。

 そもそも論、重課金してまでスポットライトを浴びる=注目される必要があるのか考えてみる方が良いのではないかと思うのです。

 元知人が、ひとり、またひとりと、カモになっていくのをSNSで知る度に、そんなことを思います。