2019年2月4日月曜日

足首操作法(安部塾では足首まわしをしません)

昨日の下関集中講座で、足首操作法の解説をしました。

底屈・背屈の軸

安部塾では、足首まわしをしません。

リアル参加の方は、僕の足の性能を見て納得されてあります(笑)。


手関節・肩関節・股関節にも言えることですが、単純な円運動動作は使いません。

「『首』と名のつくところはまわさない」という考えです。


安部塾の身体操作の動きは、いわゆる『8の字・∞の字』です。

左右に360度旋回を切り返す技術で、フィギュアエイト・ムーブメントと呼ばれています。

8の字・∞の字 フィギュアエイト・ムーブメント


直線的な動きや円運動に慣れた人には、少しわかりにくい身体感覚です。

直線運動や円運動時に生じる感覚受容器からのノイズが、滑らかな動きの邪魔をすると考えています。

8の字・∞の字運動時に生じるピュアな信号が、滑らかな動きをつくるという知見です。

スポーツ・武術・舞踊などの達人の動きを解析すると、綺麗な8の字になっているのがわかります。


トップクラスの人たちの動きは、ジャンルを問わずみな美しいものです。

そして、その動きを解析すると、8の字・∞の字運動の組み合わせで動いているのがわかります。


だいぶ前の本ですが、この表紙のイメージがわかりやすいかもしれません。

ピッチングの正体

もはや古典ですが、当時はちょっとしたブームとなりました。


これは、足首の動きも同様です。

背屈・底屈
内返し・外返し

合成してみればわかりますが、綺麗な8の字になります。

この理由で、足首のテーピングもフィギュアエイトです。

フィギュアエイト巻サージカルテープ

で、現実的にどんな運動をするかというと、定番のこれです。

3次元ムーブ

上肢・下肢のパターン同様に、足首にもパターンがあります。

基本は『米の字・※の字』というやつですね。


米・※をつなげば、8の字・∞の字になります。

直線運動・円運動に慣れ親しんでいる人には、最初のうちは体感が難しいかもしれません。

しばらくの間、ピュアに『米・※』を練習すると、ノイズが減ってわかってきます。

わかってきたら、その動きをつないで『8の字・∞の字』にしていくといいかと思います。


ちなみに、中国拳法の双圏・八方位打法図です。

双圏・八方位打法図

米の字と∞の字の合成となっています。

安部塾身体操作技法と中国拳法の親和性の高さがよくわかります(笑)。


直線運動・円運動の感覚のノイズを減らして、ピュアならせんの動きを身につけて欲しい。

僕は、そう願っています。