『剛柔相済(ごうじゅうそうさい)』という武術用語がある。
日本では、『柔よく強を制し、剛よく柔を断つ』が知られている。
剛と柔が、お互いに助け合うことで『技』ができる。
剛と柔のどちらかに偏ると、技にならない。
直接打撃(KOルール)で戦ってみると、よくわかる。
剛と柔のバランスがいい相手には歯が立たない。
からだづくりも同じ。
美しい肉体は、剛柔相済でできている。
剛と柔のどちらかに偏った肉体は美しくない。
強くて柔らかい肉体をつくるといい。
Hard Bodyより画像引用
僕のヨガの戦士のポーズは、実際の戦闘経験に基づいてつくる。
空手では『前屈立ち』・中国拳法では『弓歩(きゅうほ)』。
同じような立ち方は、古式の拳法に多く残る。
フェンシングがわかりやすいが、順手(同側)で突くなら半身が速いから。
ついでに言えば、相手がタックルに来たときに背中に肘を落とすのにいい。
やってみるとわかるけど、戦士のポーズで受け止めるとそれが可能になる。
相撲の要領で押し込んでみてもいい。
逆に言えば、戦闘訓練をしてこその戦士のポーズということ。
戦うことで磨かれた剛柔相済の姿は美しい。
剛と柔が、お互いに助け合うようなエクササイズをしていきたい。