2024年1月24日水曜日

上から目線のアドバイスは受け取らなくてもいいです。不快な人からは離れるは土台の鉄則です。

  自己愛さんが孤立する理由が,わかりやすく解説されている動画を見つけました。興味がない方も、最初の動画だけでも観てくれればと思います。




「不快な人からは離れるは土台の鉄則です」

その方が言ってくる攻撃的な言葉、あるいは上から目線のアドバイス、意味がありません。
 言葉に意味がないということがあります。
 心理を見てください。
 認めてよう 褒めてよう こっち見て すごいって言って 
 味方して すごいでしょ 私のことを評価して 
 わかってよう
 こんな風に(相手の)心の内側に目を向けて
 攻撃の言葉や強い言葉、アドバイスは受け取らなくてもいいです

【自己愛性パーソナリティ】自分は特別・自分は悪くない・トンデモ行動。自己愛が強い人への対処と改善までご紹介。/ナルシスト、話を聞かない、押し付け、支配的の動画の10:05~あたりの「自己愛が強い人への対応」の内容に、共感される方も多いのではないでしょうか。

 『返報性の原理』というものがあります。

①好意の返報性:相手から受けた好意を返したくなること
②敵意の返報性:向けられた敵意を相手に仕返ししたくなること
③譲歩の返報性:相手が譲ってくれると、自分も譲ってしまうこと
④自己開示の返報性:相手がオープンな態度接してくれると、自分も相手に対してオープンになれること

 ②の敵意の返報性に関しては、攻撃行動に対する「仕返し」を返報の一部と捉えるかどうかについては議論が必要だとされていますが、敵意には敵意が返ってくるのは自然なことだと思います。敵意を向けられると敵意で返したくなるのは自然な反応ですし、自身に批判的な言葉を投げかけられた際に敵意を覚え、不快な人からは離れようとするのは当然の行為だと思います。相手に向けた敵意や悪意は、高確率で自分に跳ね返ってきます。

 で、敵意が跳ね返ってきたときに自己愛さんは「私は正しいのに!」「私は悪くないのに!」とヒートアップし、さらに敵意を増大させてしまいます。当事者以外の人たちを巻き込みながら、「私は間違っていない!~さんがおかしい!」と主張し続け、気がついたら孤立していたという展開が定番です。

 そもそもの発端は、自分が相手に対して発した敵意なのですが、上から目線のアドバイスが敵意のあらわれでしかないという自覚がないため、泥沼にハマっていくことになります。

 動画にもありますが、「自分は相手に共感しないのに、相手からの共感を求める」というところに問題があるわけです。「まずは自分が相手に共感する」という基本原則が守れていないのに、相手が話を聴いてくれるはずがないのです。というか、自分が正しいという信念のもとに行動しているので、共感なんて発想は微塵もないのですから、良い関係が築けることはないのです。

 「私の話を聞かないのはおかしい!」からの「自分から離れていくのはおかしい!」という孤立化の定番パターンを理解するのに、この動画はとても役に立つのではないかと思います。

ここは今から倫理です。/雨瀬シオリ