2020年1月6日月曜日

脚のストレッチングについての基礎知識

脚の筋肉
膝の痛み・問題は、脚の筋肉のアンバランス(不均衡)に起因することがあります。
①大腿四頭筋を構成する4つの筋肉(大腿直筋・内側広筋・中間広筋・外側広筋)のアンバランスによる場合
②ハムストリングスによって半月板にかかる緊張と大腿四頭筋による緊張のアンバランスによる場合
膝蓋骨(膝のお皿)を均等な牽引力で引っ張ることができないと、膝蓋骨の動きが不安定になります。前面・側面の緊張が均等でないことで、膝蓋骨が不安定なポジション(位置)に置かれたままとなります。

脚のストレッチングは以下の効果を狙ってやるようにするのが基本です。
①緊張のアンバランスを解消してバランスを取り戻し、膝蓋骨にかかる負担を軽減する
②大腿部の筋力を強化して、膝関節保護機能を向上させる
大腿四頭筋・ハムストリングスともに、過緊張状態を解除するように心がけましょう。

大腿後面のハムストリングスは、臀部ラインから続いています。座位での仕事をしている場合など、座ったままの状態でいることが多い場合、ハムストリングスの活動量が足りなくなって硬く縮んでしまうことがあります。座ったままになりやすい現代生活においては、定期的なハムストリングスのストレッチングが不可欠だと私は考えています。

内転筋は内転筋は緊張レベルが低い筋肉で、日常生活レベルではあまり使われません。左右への動きをおこなうとき、内転筋の作用が重要になります。適正な柔軟性と筋力が必要とされます

ふくらはぎをストレッチする理由は、
①足関節(足首)の適切な柔軟性を保ちたい(老化とともに硬くなりやすいため)
②捻挫を予防したい
ふくらはぎの筋肉の性能が低いと歩幅が狭くなってしまい、さまざまな障害の原因になりがちです。ふくらはぎのストレッチングは両脚同時でも片脚ずつでも効果があります。可動域を広げたいのであれば、片脚ずつの方が効率がよくなります。ふくらはぎは、常にやわらかい状態にしておくのが基本です。

ふくらはぎのストレッチング時、膝を伸ばしておこなうと腓腹筋が主にストレッチされ、膝を曲げておこなうとヒラメ筋がストレッチされます。様々なテクニックを駆使してふくらはぎをやわらかくしておくことが大切です。足底の機能がダメな人の場合は、適切なインソールが入ったシューズを履いておこなうことをおすすめします。裸足でのストレッチングは、足底の機能が駄目な場合は良い結果につながりにくいためです。良いシューズを履くことで足関節のポジションが適正化され、やわらかいふくらはぎの実現につながりやすくなります。


詳細は各地の集中講座で解説しています。

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■1月17・18・19日(金・土・日)

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機能運動学大牟田サークル
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