安部塾の身体操作では、骨盤底筋群をしっかり意識します。
お腹の引き込み(腹横筋の収縮)と軸進展(多裂筋の作用)と合わせて。
骨盤底筋群は、膀胱・子宮・直腸などの骨盤内臓器を支えています。
こんな感じの、ハンモック状です。
骨盤底筋群 |
恥骨尾骨筋・腸骨尾骨筋は膣と直腸下端を締めます。
直腸の下端を挙上・反転することで排便を補助します。
坐骨尾骨筋は、尾骨を前方に牽引します。
尾骨の根元は仙骨につながっているので、仙骨はのけ反ります。
骨盤底は腹横筋と共に収縮します。
内骨盤筋膜は、内臓を持ち上げます。
骨盤隔膜は、骨盤内臓器を支持します。
会陰膜・会陰浅層筋肉は、左右から骨盤隔膜を引き締めます。
内臓を下から支えることで、腹圧を調整する機能があります。
骨盤底筋群には、尿道・膣・肛門を締める機能があります。
腹部の引き込みをしたとき、骨盤底筋群が同時収縮しているのが観察されます。
同時に。多裂筋も作用して、体幹を安定させてくれているのがわかるはずです。
横隔膜とは相反する関係にあります。
骨盤底筋群と横隔膜 |
で、どのように意識をするか?
①排尿中に、おしっこを止める感じ
②睾丸を引き上げる感じ
③膣を引き締め上げる感じ
さすがに、誘導で②③を使うのはどうかとも思いますが(笑)。
あ、僕は、しれっと使います。
最後に、塾生向けの課題。
■骨盤底筋群前部
会陰横筋、生殖隔膜・坐骨海綿体筋・会陰横筋・球海綿体筋
■骨盤底筋群後部
肛門挙筋(骨盤隔膜)・肛尾靭帯