2015年8月1日土曜日

他人と対話する力=自分で考える力が、幻の痛みを生み出さない回路をつくっていく。

三点倒立
不安と恐怖が生み出す『幻の痛み』があります。

NHKスペシャルで特集されて以降、いろんなところで話題になっています。

「読書療法」や「動画鑑賞療法」の効果も、よく知られるようになりました。

今日は、少し違う角度で、幻の痛みについて考えてみます。


幻の痛みを感じているとき、人は攻撃的・防衛的です。

一方的にしゃべったり、他人の話に耳を傾けることができなかったりという状況。

誰かが垂れ流しているデマ情報を鵜呑みにしがちになります。

それを根拠に他者攻撃を始めますが、自分にハネ返ってきて自滅します。


「~反対!!」という言動が増えます。

ことさらに何かに反対するのは、自分の中にその要素があるからです。

いわゆる『シャドウ』です。

結果、会話が成立しなくなります。


会話が成立しないとき、比例するように幻の痛みが強くなります。

幻の痛みが強いとき、他人を思い通りに動かそうと躍起になっているものです。

他人を操作しようとしているときに、会話は成立しません。

他人との会話が成立しないということは、自分が何をしたいかわからないということです。


つまり、他人と対話するようにしていると、問題解決に向かうということになります。

対話すると、自分で考える力が育ちます。

他人からの冷静な指摘によって、自分の考え方のゆがみが修正されていきます。

一方的に持論・持説を展開していると、ゆがみが強化されてしまうだけです。


お互いの考え方にゆがみがなければ、わりとあっさり会話が成立します。

会話が成立するかしないかということは、意外と重要なことなのです。


『対話療法』に自己投資すると、人生が豊かになると思います。