2022年6月22日水曜日

骨盤を望ましい中間位に保つために役立つサイアークス(腸腰筋のエクササイズ)。

 安部塾でおこなわれるサイアークス(腸腰筋のエクササイズ)は、下肢を動かしながら体幹の安定を保つことをねらいとした、シンプルでありながら有益なエクササイズです。脚のあげさげのときに体重が反対側の骨盤に移動しないようにします。膝関節の角度、骨盤や胸郭のアライメントも変化させないようにします。

 【サイアークス(腸腰筋のエクササイズ)】

■開始肢位

 あおむけ。膝関節と股関節を屈曲し、骨盤は中間位。足部は股関節の幅。てのひらを床に向いた状態で体側に位置させる。

サイアークス
■動作
①息を吸う:骨盤底筋群を締める。
②息を吐く:骨盤底筋を持ちあげて腹横筋を活動させる。
③息を吸う:大腿部が円弧を描き床に対して垂直になるまで、右股関節を屈曲させる(股関節・膝関節は90°屈曲)
④息を吐く:下肢を開始肢位に戻すとき、腰椎安定性をコントロールするために腹筋群の活動を増加させる。
※両側とも5回繰り返す。


■目的
①下部腹筋群の緊張を改善する(特に腹横筋)。

腹横筋

②独立した股関節運動中に、腰椎安定性に影響する腹筋群のコントロールを改善する。
③股関節のモビライゼーションにおける腸腰筋のパフォーマンスを改善する。

腸腰筋
■ポイント
①鎖骨の間をひろげる。
②小指をかかとに向かって伸ばす。
③背部を滑らせるように肩甲骨をさげる。
④股関節を屈曲するときに鼠径部が深い谷になるようにイメージする。
⑤足関節を楽にして、つま先を水につけたり出したりするようにイメージする。
⑥膝が空間を動くときに円弧を描くようにイメージする。

※参考文献:ティーチングピラティスー姿勢改善を目的とした実践ガイド ナップ

 コツとして、本の表紙をひらくイメージがわかりやすいと存じます。本体はまったく動かず、本の表紙だけが動く感じです。動作中、脚の重さを感じることなく、軽く動かせることが大切です。

6月の大阪・名古屋・神戸ワークショップで解説いたします。

☆大阪ワークショップ
6月23日(木)→ 詳細

☆名古屋ワークショップ
6月24日(金)→ 詳細

☆神戸ワークショップ
6月25日(土)→ 詳細