2017年8月2日水曜日

お腹の使い方を学ぶ~現代解剖学を基本とすべき~個人の感想を基本としてはならない

http://www.christinedwyer.com/difference-between-neutral-spine-and-spinal-imprinting

今月のクラスで、ピラティスの基本姿勢や呼吸について解説しています。

「ニュートラル・ポジション」

おへそと背中を引き寄せ、腹部を平らにし、骨盤を床と平行に保ちます。無理やり背中を反らせてはいけません。仙骨を床に密着させつつ腹横筋を意識して、脊柱起立筋群の緊張を解除します。

「インプリント・ポジション」

おへそと背中を引き寄せ、腹部が斜めになる感じでウエストを床に近づけ、骨盤をやや後ろに傾けます。骨盤がやや後傾+腰椎がやや屈曲→胸郭(肋骨のかご)と骨盤が身体の前で近づきます。腹斜筋を意識します。

というあたりが、一般的な解説かと思います。


現代解剖学を基本とするピラティスは、知性的な人たちに対して絶大な効果を発揮します。

らせんの動きを基本とする安部塾のIBUKI との違いを楽しんで欲しいと思います。


基本姿勢にしても、呼吸にしても、現代解剖学を基本とすべきだと思います。

個人の感想を基本とするのは有害無益だと、私は考えています。


頭を使う人は、美しい姿勢と動きを身につけることができます。

意味もわからないまま体を動かしたい人は、きたない姿勢と動きのまま生涯を終えることになります。


姿勢にしても、動きにしても、呼吸にしても、

「我執(エゴ)」に基づくものはダメだと思います。


「型」に基づく姿勢・動き・呼吸が大切です。

正確無比な型を繰り返すのが、最短の道だと考えています。


気が遠くなるような反復練習の結果として、人は美しくなっていきます。