2019年6月8日土曜日

腹筋とハムストリングス(ふともも裏)の調和した収縮(フォースカップル)~美しいお腹とふともも

腹筋ーハムストリングスのフォースカップル

 フォースカップルとは、関節の軸に対して異なる位置にあるが、一緒に作用して同じ方向の回転や関節運動を起こす筋肉である。マットワークで特に重要なものは、腹筋ーハムストリングスのフォースカップルである。腹筋の下部は骨盤に付着しているため、腹筋が収縮すると、骨盤が後傾する。同様に、ハムストリングスは骨盤の後下部に付着しているため、やはり骨盤を後傾させる。両者は骨盤の反対側に位置していながらも、ともに骨盤を後方に回転させるという同じ運動を起こす作用をするわけだ。このフォースカップルは望ましくない骨盤の前傾を防ぎ、ニュートラルな骨盤を保つために使われる。「腹筋の下部の付着部を引き上げながら、ハムストリングスを下に引っ張ることに集中する」などのアドバイスも、このフォースカップルを働かせるためである。
ピラーティス・アナトミーラエル・イサコウィッツ (著), カレン・クリッピンジャー (著), 中村 尚人 40Pより

 このエクササイズで骨盤と脊柱が望ましいアーティクレーションを達成するには、ハムストリングスの適切な収縮が不可欠である。ハムストリングスの3つの筋肉は大腿後面を座骨から膝関節の下まで走っている。仰臥位で足をマットにつけて行う閉鎖運動連鎖のエクササイズでは、ハムストリングスが、脚を動かすのではなく骨盤を持ちあげることによって股関節を伸展させる。骨盤底を持ち上げることに集中すると、この重要なハムストリングスを使いやすくなり、体幹を可動性のないユニットであるかのようにまとめて持ち上げたり、腰が反ったりするというよくある誤りを防ぐことができる。
ピラーティス・アナトミーラエル・イサコウィッツ (著), カレン・クリッピンジャー (著), 中村 尚人 51Pより 


今日の新宮校集中講座と、明日の下関集中講座で呼吸の解説をする。

感覚をつかむのに、ぺルヴィックカールを使う。

息の吐きはじめに、骨盤底筋を引き上げつつ腹壁を脊柱に引き寄せる。

腹横筋が始動し、続いて他の腹筋群が収縮して骨盤が後傾する。

脊柱を構成する椎骨が、ひとつひとつマットからはがれるように持ちあがる。

足の裏をマットにぴったりとつける。

坐骨を膝下のほうに軽く引っ張る。

骨盤底を持ち上げる感じで、ハムストリングスを収縮させる。

深層で骨盤底筋と腹横筋が作用しているのを感じる。

これが精密にコーディネートできると至福だ。


腹筋とハムストリングスの収縮が調和していない人は不しあわせだと思う。

不幸な人は過去のことや不満について話したがります。話が尽きてしまった時は、他人のことや噂話にまで広がります。
出典 不幸な人に共通する「7つの習慣」。幸せを遠ざけているのは、あなた自身です | TABI LABO

前向きな習慣は、中間位(中立位:ニュートラルポジション)から生まれる。

フォースカップルの力をなめてはいけない。


自分のコアの安定とバランスの強化、パワーユニットの錬磨に集中すること。

今日・明日と、呼吸について熱く解説したいと思う。