2019年6月5日水曜日

身体操作と易経(変化の書~時と兆しの専門書)~身体操作技法指導者は占わず

オンライン講座で、易経の解説を始めた。

太極

身体操作技法を学ぶ者は、易経を読んだ方がいいと思う。

変易、不易、易簡を知ることで、動作が安定する。

機能解剖学は、不易にあたる。

一定不変の法則があるからだ。


そして、その法則はとても易(やさ)しい。


どんなことでもそうだが、「時」を読めないと行き詰まる。

「兆し」がわからないと、反省すらできない。


うまく動けない人を観察してみると、共通する要素がある。

「いま、それやるタイミング?」というタイミングで、「やりたいことをやる」のだ。

そして、「やるべきこと」はやらない。

変化の流れに逆行しているので、動くことができない(動きの精度が狂いすぎる)。


うまく動けている人は、タイミングが合う。

変化の流れに順応し、動きの精度が高い。


現在の身体操作界では、固有受容器系のネタが盛んだ。

しかし、時と兆しがわかっていない者は、活かすことはできない。

「やるべきこと」をやらずに「やりたいこと」をやろうとするからだ。

どのタイミングで何をやるかが間違っていたら、何の役にも立たないのだ。


懐かしいところで、



いい歌だと思う。



中西圭三さんの歌も素敵。

無限ループで聴くといいかもしれない。


タイミングを外している本人は、外していることがわからない。

というより、生まれてからただの一度もタイミングが合ったことがないのだ。

いつも外れているので、タイミングが合うということがどういうことなのかがわからない。

だから、易経の価値もわからない。


変化には、一定不変の法則がある。

何ひとつ隠されてはいない。

素直に法則を学ぶ者は、時と兆しを知ることができる。

姿勢と身体の動きが美しくなっていく。


変化についていけない理由のほとんどはエゴイズム。

動きたいように動こうとして破綻する。

肥大した自意識は厄介。

現実から乖離(かいり)しているのだから動けるはずがない。


変化についていける人は、先を読んで自分の身体を流れに載せる。

刻々と変化する流れの中の一定不変の法則を読みとり、シンプルに自分を合わせる。


基本は『捨己(しゃき)』なのだ。

結果が出せる人は総じて、捨己の人である。


7日までユニットバス工事のため、新宮校がお休みしている。

これは陰。

薬院校閉校後、これまでの期間、活動をセーブしている。

これも陰。


陰は悪いものではない。

オンライン講座で、これから少しずつ解説していこうと思う。