「その動きを続けると、どのような機能的問題を生じるか?」
かなり高い精度で予測できます。
予測を元に助言するのが、身体操作指導者というお仕事です。
身体操作 |
予測結果を伝えたときの反応はそれぞれです
・瞬時に修正(意味を理解し、姿勢と動作に即反映)
・理解できない(3Dでイメージできない)
・持論を展開(自説に固執)
・無関心
どんな結果も、自分で選んだものですし、すべては自己責任です。
なので、お伝えした後にどうなるかは、相手次第です。
以前は、「それでも何とか!」とか考えていました。
境界線が引けていませんでした。
人間関係が、とてもめんどくさいことになっていました。
相手の問題を私が何とかしようとすることは、相手を尊重しないということですから。
自分で蒔いた種は、自分で刈り取るのが基本です。
相手の問題は、相手自身の問題なのです。
「何とかしてあげたい」という発想自体が、共依存のはじまりです。
相手の感情の問題は、相手が責任を持つべきものなのです。
相手の気持ちを支配することはできません。
相手がどんな反応をするかを、操作することはできないのです。
私は、私の感情の問題に、責任を持てばいいのです。
相手を操作したいという欲求がなければ、問題は起きません。
いわゆる「相手のため」という考え方は、どこまでも「自分のため」です。
ただの自分本位なのです。
子供と自分の間に境界線を引けない過干渉な親を観察すれば、瞬時にわかります。
「子供のため」は「親自身のため」でしかありません。
良かれと思ってやっていることが、子供を仕合せにしていません。
本当に子供のためになっているのか精査すれば、それはすぐに理解できます。
過干渉な指導者も同じです。
「あなたのために」と言う指導者は、「自分自身のために」そうしているエゴイストです。
感情は姿勢をつくります。
姿勢改善の行き着く先は、「他人を操作しようとしないこと」です。
すなわち、姿勢制御とは感情制御そのものなのです。
この理由で、姿勢制御が正しい動きは美しいのです。
もちろん、力学的に正しい動きは、美学的に美しいです。
力学的な姿勢制御と感情の制御が等価ということです。
動きが正しくない=感情が制御できない。
そんなときに賢明な判断をするのは難しいのです。
四六時中、魔がさしているのですから当然です。
なので、何よりも、正しい姿勢制御を最優先するべきだと考えています。
お楽しみに♪