2018年9月4日火曜日

眼球運動と海馬~眼球運動が記憶そのものを「再処理」する

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)=「眼球運動による脱感作と再処理」


2013年に、こんな番組が放映されました。

心と体を救う トラウマ治療最前線 - NHK クローズアップ現代+


EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)=「眼球運動による脱感作と再処理」は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に効果があるとされます。

EMDRのEM=Eye Movement=眼球運動。

レム睡眠において起きる眼球運動は、海馬の記憶処理が行われる結果として起きると考えられます。

眼球筋肉の運動神経は海馬のすぐ近くにあり、海馬の処理が始まると、眼球筋肉がつられて動いくということになります。


さて、ここからがポイントです。


眼球筋肉を動かすことで、条件反射で海馬の記憶処理が行われると考えられます。

ということは、眼球の筋肉が動かないとどうなるか?

海馬の記憶処理に影響が出る可能性があることが予想されます。

アイックスのパーソナルグラス着用で頭が良くなり、痛みが減る理由と考えられます。


同時に、せっかくつくったメガネを着用しない理由も説明できそうです。

海馬の記憶処理にからむトラブルで、着用したくなくなるということです。

眼筋がほぐれて左右に眼球が動くようになることで、ネガティブ感情がよみがえるのです。

このあたりの謎が、解けてきました。


と同時に、左右に眼球を動かすヴィジョントレーニングの別の効果も理解できました。

海馬を大きくできる=海馬の体積を増加させることができるのです。

前頭前皮質・前帯状皮質・大脳基底核などの部位の活動も盛り上がります。

海馬が大きいということは、自分をコントロールする力が強いということです。


こちらをお読みください → 痛みの認知と情動

身体の痛みは脳で認知されている.また我々が日常生活で表出している喜怒哀楽いわゆる情動も脳で制御されている.

引用ここまで

過去をきちんと過去にする:EMDRのテクニックでトラウマから自由になる方法より

過去をきちんと過去にする:EMDRのテクニックでトラウマから自由になる方法

眼球運動の主な効果は、不安や恐怖を軽減すること、つまり行動療法で言う「脱感作」だと考えていたため、この療法を「眼球運動による脱感作法」と呼んだ。21P

しかし後になって、EMDRは不安を軽減し「脱感作」するのではなく、記憶そのものを「再処理」していることに気づきました。

したがって、もしやり直せるのなら、私は単に「再処理療法」と名付けるだろう。22P

引用ここまで


そうなのです。

眼球運動が記憶そのものを「再処理」するのです。

私がアイックスのパーソナルグラスを「人生を変えるメガネ」と感じた理由はこれなのです。

ただし、その意味を理解できないと、宝の持ち腐れとなりますが。


文章ではうまく説明できないので、9月6日(木)の塾生講座で熱く解説します。

これが理解できれば、本当の意味で人生が変わります。