2018年5月15日火曜日

腹腔内圧を上昇させるためには、腹腔壁をすべて緊張させなければなりません~自分らしく生きるということは、自分の身体機能に最適化された呼吸をすることです。

ふく‐あつ【腹圧】

腹筋と横隔膜の収縮によって生じる、腹腔内の圧力。排便・排尿を助けるほか、女性では出産のとき、子宮の収縮とともに分娩(ぶんべん)の原動力となる。

[呼吸と腹圧]

 横隔膜が収縮すると,上方に凸のドームが扁平になり,その分だけ胸腔が広がり,胸膜腔内の陰圧が増し,息を吸いこむ(吸気)。また横隔膜が弛緩すると,ドームは再び上方に向けて高まり,胸腔が縮小して息をはき出す(呼気)。

引用ココまで

腹腔内圧

この論文が面白いです。




まず、息を吸うと必ず腹腔内圧が下がります。

腹腔内圧を上昇させるためには、腹腔壁をすべて緊張させなければなりません。

腹横筋、横隔膜、骨盤底筋がメインです。

ゆるみがあると、腹腔内圧が上昇しません。

で、腹筋の緊張が上昇しても、腹腔内圧とは相関しません。

屈曲モーメントを脊柱に加えるような背筋のトレーニングは、腹腔内圧と相関します。

細かいことは講座で説明した通りです。


で、またしても固有受容器です。


腹腔内圧が一定に保たれていると、身体を効果的に支えることができます。

呼吸による空気の出し入れで腹腔内圧が変化します。

腹横筋、横隔膜、骨盤底筋には、腹腔内圧を一定に保つための固有受容器があります。

自動制御なのです。


「人間らしく生きるためには、人間らしい呼吸ができていなければなりません」

「自分らしく生きるということは、自分の身体機能に最適化された呼吸をすることです」

なんてことがよく言われますが、実際その通りだと思います。

そしてそのためには、すべての骨が正しい位置にある必要があるのです。

今月は、このあたりの解説も織り交ぜていきます。