2018年4月16日月曜日

繊細な動きを生み出す手の虫様筋~動眼筋と後頭下筋と同じような全身波及効果

虫様筋は、起始が深指屈筋腱(2~5指掌側)、停止が指伸筋腱膜(2~5指背側)です。

MCP関節(拳骨)をまたいで付着しています。

腱より起こり腱膜に付着していて、骨には直接付着していません。

なので、MCP関節を屈曲させつつ、PIP関節とDIP関節伸展させます。

手の虫様筋

ものをつまむ動作で働きます(橈屈に関わるので、橈側=母指側に位置します)。

ピアニストやクライマーの方々には、おなじみの筋肉ですね。


筋肉には、筋肉の長さをフィードバックする役割がある筋紡錘という固有受容器(センサー)があります。

虫様筋に筋紡錘の数が多いことは有名で、手指の繊細な操作に作用しています。

つまり、「動き」よりも「感覚」を伝える筋肉だといえます。

虫様筋が、細かく素早く美しい手の動きをつくるといってもいいかもしれません。



伸縮状態を感知する筋紡錘


面白いことに、手の虫様筋の筋紡錘を刺激すると、足の接地が良くなります。

もちろん、手~腕の機能も良くなります。


動眼筋や後頭下筋群と同じような全身波及効果が見られます。

手指の関節


安部塾では、第2~5指のMCP関節から指を曲げる練習をよくやります。

第2~5指の付け根はMCP関節だからです。

手指の動きが繊細になるにつれ、全身の動きも繊細になっていきます。

リキミのない、軽くて美しい動きです。


舞扇の練習をすると、全身の動きが美しくなります。

4月20~22日(金~土)の東京集中講座で解説します。

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御参加、お待ちしております。