2023年7月6日木曜日

リラックスしていないとできない動きは、緊張してリキんでいるときにはできません。

 リラックスしていないとできない動きは、緊張してリキんでいるときにはできません。

 身体操作の練習の時に、首と肩を緊張でガチガチに固めている人がいます。この状態でどれだけ練習しても、やればやるほどできなくなっていくというループにハマるだけです。「やっている感(見せかけの充実感)」を求める人も同様で、関節機能や全身の連動機能を崩壊させながら突き進んでいきます。

 正しい動きができている時は、「やっている感」がありません。効率よく動いているのでダメージが最小限で済んでいるからです。同じ動きをするのであれば、容易くできる方が良いのは、少し考えればわかることです。

 こんな記事がアップされていました。


 筋トレを行うと、やらないよりも、心血管疾患になるリスクが17%、全がんリスクが12%、糖尿病のリスクが17%、死亡リスクが15%、それぞれ下がりました。
 時間との関係を詳しくみると、最もリスクが低下した筋トレの時間は、心血管疾患で週60分(18%低下)、がんでは週30分(9%低下)、死亡では週40分(17%低下)でした。ところが、筋トレの時間が週130~140分を超えると、やればやるほどリスクが高まる、という結果が出たのです(ただし、糖尿病だけは、週60分でリスクが17%低下した後も、やればやるほどリスクは下がりました)。
……引用ここまで

 まあ、考えるまでもなく、必要以上に高強度・長時間の運動が身体に悪いのは理解できると思います。適当に流している人たちの方が結果を出せているのは、少し観察すればすぐにわかりますし、必要以上に激しい動きを繰り返した人たちの老後が大変そうなのも観察できると思います。

 全身をつなげて動く練習と、動かない部位を動かせるようにする練習を並行して行うことが大切だと考えています。緊張しやすいということは、姿勢保持筋をうまく使えていないということです。抗重力筋群をうまく使えれていれば、心身ともにバランスがとれて安定してきます。姿勢保持に無駄な力を使わなくなれば、体型も美しく整ってきます。

 骨格筋は大きく赤筋と白筋に分けられます。赤筋は収縮が遅く(遅筋)持久力があり、姿勢の保持に関係していて抗重力筋とも呼ばれます。白筋に比べてミオグロビンが多く、脂質に富んでいます。白筋は速い運動に関係し瞬発力があり、主としてグリコーゲンを基質としてエネルギーを産生します。組織化学的に赤筋線維はタイプ 1 線維、白筋線維はタイプ 2 線維ともよばれます。

 ありがちな間違いは、姿勢保持筋である遅筋(赤筋)群ではなく速筋(白筋)群を使って姿勢保持をしようとすることです。遅筋群の性能は、日々の生活の中で姿勢保持を遅筋で行うことで維持増進できます。遅筋は脂質代謝や耐糖能、筋持久力、ストレス耐性などにおいて高い優位性があり、マイオカインと呼ばれるホルモン様物質を分泌することで骨格筋以外の臓器の機能を調節しています。また、「うつ」の原因物質を分解してストレス性うつ抑制に関与することがわかっています。

 安部塾では、抗重力下でゆっくりとした動きを呼吸に合わせて行います。長期間継続することで地味に効いてくるのを狙っています。世の中で流行りがちな「一発逆転系」の方法ではなく、動きの悪い箇所を動くようにしながら、全身のつながりを再構築していきます。覚えることもやることも沢山ありますが、10年くらいやればそれなりの結果を出せると思います。

 7月は、基本中の基本である足底・足背の意識やジョイント・バイ・ジョイントの考え方、肩甲骨の可動性を必要十分レベルに高めることなどをやっています。

☆東京ワークショップ

7月14・15・16・17 日(金・土・日・月)→ 詳細  

 

☆大阪ワークショップ

7月20日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

7月21日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

7月22日(土)→ 詳細

 

新宮校ワークショップ(休日)

7月23日(日)→ 詳細

7月30日(日)→ 詳細 

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

7月24日(月) → 詳細

7月31日(月) → 詳細