上半身全体が寸胴に見える人を観察してみましょう。あばらが締まらない=肋骨がしっかりと閉じにくいのがわかると思います。肋骨がひろがった状態では、ウエストの幅も広くなってしまうため、寸胴に見えてしまうのです。
あばらが締まっている=肋骨がしっかり閉じている人を観察してみましょう。肋骨の幅が狭いので、ウエストがくびれて見えます。
あばらを締めるイメージ・背中をひろげるイメージ |
見た目の悪化問題だけでは済みません。私たちが息を吸ったとき、横隔膜が働き左右の肋骨の間がひろがることで肺に空気を取り込み、息を吐くとき、左右の肋骨の間が狭くなることで肺から空気を絞り出すという仕組みになっています。また、肋骨は全身の動きに関与していています。肋骨まわりが硬くて動かない人は、腕を楽にあげることができません。そして、上体をねじることもできません。
あばら締めを自己流でやって体調を崩すを観察してみると、背中をひろげるという意識をせずにやっているのがわかります。寸胴人を観察してみると、背中が狭く詰まっているのがわかります。胸郭(肋骨の籠)が大きいわりに、呼吸力が弱いのです。
あばらを締めるためには、背中をひろげなければいけない。 |
安部塾では、背中をひろげることであばらを締めるよう指示を出します。肩甲骨の動きが悪いと背中をひろげにくくなるため、肩甲骨のエクササイズも指示します。こうすることで上部体幹を安定させることができ、柔軟性や全身の連動性・協調性を高めることとができます。
7月の安部塾で、あばら締め徹底攻略したいと思います。