2020年12月11日金曜日

肋骨を先導させない~胸郭は後下方に保つ

身体を安定させようと意識したとき、脊柱の伸筋(反る筋肉)を過剰に収縮させてしまうと、胸郭が前に突き出た状態になります。
「肋骨の先導」と呼ばれている動きで、好ましくありません。
身体操作時、胸郭に付着している上部腹筋で胸郭前部をやや後下方へ引き下げて中間位を保つようにします。
また、背中全体を丸めたいときは、胸郭下部を後下方に引き下げることで、脊柱を最大屈曲させることができます。
腰が反りすぎの人の場合、背中全体を丸めようとしたとき、首と上部胸椎だけが屈曲し、そこから下は伸展したまま(平らなままか、反ったまま)になってしまいがちです。腰椎を屈曲させるためには、腹壁を引っ込め、胸郭を後下方に引き下げるとよいかと思います。