2016年8月13日土曜日

意図的な赤ちゃん返り~健康的退行としての『赤ちゃんの動きの再学習』

防衛機制より

退行(regression)とは、耐え難い事態に直面したとき、現在の自分より幼い時期の発達段階に戻ること。以前の未熟な段階の低次な行動をしたり、未分化な思考や表現様式となる。不安な時に他人の話を鵜呑みにしやすくなったりするのも退行の一種だが、これは「取り入れ」をよく用いる発達段階に戻ったことでおこる現象である。退行には「病的退行」以外にも「治療的退行」、「創造的退行(健康的退行)」などがある。病的退行は持続的な機能の低下を起こさせるが、治療的退行は治療を施したことにより表出する、一時的、可逆的な現象である。

引用ココマデ
眼と手と足と口を合わせる

赤ちゃんの動きを学んでいる人の表情は穏やかで楽しげです。

動きの改善以上に、心の改善効果が出ているように思います。

身体の問題の多くは、心の問題が原因で起こります。

成長の過程を後戻りすることで、心の問題を解消できているのかもしれません。


発達段階のある時点で満たされない気持ちがあったとします。

後先考えずに衝動的な行動をとってみたり、

幼児的な憎悪の感情を他人に向けてみたり、

トラブルを起こして周囲の人たちを操作しようとしてみたりという行動をとります。


自分の心の奥底に隠された気持ちを知りたい。

そんなときは、思い切って赤ちゃんの動きをやり直してみる。

現在の自分の価値観・思考・行動を支配している乳児期の満たされない気持ち。

赤ちゃんの動きとともに満たされる感情に向き合うと、身体が根本から変わります。


人は、身体だけ大人になってしまいがちです。

下手したら、身体だけ老人になってしまったりします。

他人に対して幼児的な側面を素直に見せる。

素直に甘えることができないまま年を重ねるのは残酷です。


わかってもらいたい。

かまってもらいたい。

甘えたい。

守ってもらいたい。


そんな、「して欲しいこと」を素直に表現できるようになるために、

赤ちゃんの動きの再学習は役に立ちます。