2016年3月20日日曜日

関節をゆるめて身体を動かしてはいけません~関節の靭帯を伸張してはいけません

Beyond Manipulation <第3回>筋のストレッチを考える2011.10.28 カイロジャーナル72号 (2011.19.28発行)より


 筋による可動域の制限がない場合、関節の靭帯などを伸張することになってしまう。過緊張の筋による可動域制限は、他動的な伸長に対して弛緩しないために起こる。

 可動域を制限している硬い筋をストレッチすることは、その場では可動域改善や症状の軽減に有効であるとしても、後に機能低下を招く可能性があるとするならば、われわれ治療を生業とする者として、これから徒手医学を学ぼうとする人たちに対しても、他の方法を試みるよう務めていくべきではなかろうか?

引用ココマデ

筋紡錘・ゴルジ腱器官・軸索間シナプス

昨日、集中講座で、こんな発言をしました。

「関節をゆるめて身体を動かしてはいけません」

安部塾には、関節の靭帯を伸張させ過ぎて身体を壊した人がやってきます。

多くの場合、関節をゆるめて身体を動かす指導を受けておられます。


人体は、構造的に「関節を締めて動かす」ようにできています。

圧縮材としての骨と、張力材としての筋膜によってできているのです。

参考→テンセグリティ

テンセグリティ人体・脚

テンセグリティ脊柱・骨盤



普通に考えて、関節の靭帯を伸張するということは、張力材の機能を破壊してしまうということです。

張力材の機能が壊れれば、圧縮材としての骨の機能も壊れます。

関節をゆるめるエクササイズの実践者の、体型崩壊の理由だと思います。

関節の靭帯を伸張しない=関節を締めて身体を動かすのが正解だと考えています。


僕は、結果論者です。

関節を締めて動かすテクニック実践者の、細く締まったお腹と足首。

安定して高速で動ける運動連鎖による、美しく力強い動き。

それが実現しないようなエクササイズは、身体を壊しているだけだと思います。


今日も、関節を締めて動かすことの大切さについて語りたいと思います。