2018年10月13日土曜日

首の解放と、見た目の若返り効果。

最近の安部塾は、『首の解放』がブームです。

首の解放
何回解説しただろう(笑)。

プロメテウス解剖学より 

今日の神戸集中講座と、明日の下関集中講座でも解説します。


「眼があく」「顔が締まる」という感じの、見た目の若返り効果が、やる気をそそるようです。


姿勢制御の基本は、後頭下筋群と胸鎖乳突筋の機能改善からです。

地味にきっちり、筋ほぐし・筋のばしをしましょう♡


2018年10月11日木曜日

対面して、白目を見て、一緒にいるということ。白目の動きを追うことで、心の動きが読める。会い続けるということ。

第2回 山極壽一(霊長類学):サル、ゴリラ研究から現代社会を考える(提言編)より

ゴリラは顔と顔を合わせて挨拶します。人間も食事や会話をする時、机を挟んで対面します。対面しないと誠意が伝わらないと思うのは、言葉だけで会話をしているわけではないからです。

 では対面するとなぜ気持ちが伝わるのかというと、その秘密は目にあります。京都大学野生動物研究センター教授の幸島司郎さんたちが、類人猿の目はサルの目に似ていて、人間の目だけに白目があることを発見しました。その白目を見ることによって、相手の内面の動きをモニターしているんですね。それが言葉よりも重要なんです。

 対面して相手の感じていることを読み、共同作業によって身体をつなぎ合わせて生きてきた私たちは、インターネットというヴァーチャルな世界で脳をつなぎ合わせて暮らし始めている。それは共感能力の低下や信頼関係の喪失につながると私は思っています。

引用ここまで

「サル化」する人間社会 (知のトレッキング叢書)  山極 寿一 (著)

人は、相手の白目の動き(本当の表情)を見て、相手の感情を推し量ります。

感情を推し量ってもらうために、人には白目があるといえます。

なので、相手の白目を見ることができる対人距離が必要です。

そして、相手の眼の動きを追えるだけの完全な視機能も必要です。


人は、一緒に食事をすることで、お互いの信頼感を高めます。

そして、信頼感は何を食べたかではなく、一緒に食べた時間によって醸(かも)されます。


山極壽一先生の言葉より

「信頼感というのは、実は内容じゃなくて、時間が担保するんです。その二人で何をしたかってことじゃなくて、二人でどのくらい長くいたかということ、二人じゃなくても、三人でも四人でも良い、それがその仲間同士の信頼感を担保する」

「(現代の)効率化・経済化の社会というものは、時間というものをコストだと思っている。でも、時間というのは、長い長い人類の進化の間、それはコストではなく、大切な宝だったんですね。
 相手の自分との間で共有し、サルにはできない信頼関係を醸成するための大きな道具だったの。それを人間は、効率化・経済化の名の下に手放しつつある」

引用ここまで

系統樹 


書かれた言葉には補足情報がありません。

なので、書き手の気持ちはきちんと伝わりません。

直接会う必要があるのです。

白目を見ないと理解し合えないのです。


一緒の時間を過ごすということ自体が、信頼感を育みます。

「自分のために時間を割いてくれた」

そう思えることが、響くのです。

書かれた言葉が信頼感を担保することはありません。


私たちは、言葉を習わないと、言葉の意味がわかりません。

しかし、私たちは何も習わなくても、相手の白目を見れば相手のことがわかります。

白目には「心」があらわれるから。

だから、白目を見れば、心を読むことができるのです。


白目の動きを追うために必要な対人距離は、近接相(45~75cm)です(E・T・ホール)。

近接相では白目の動きが追えるので、相手の内面の動きをとらえることができます。

相手の心の動きが、そのまま目にあらわれます。

白目の動きを追うことは、相手の心を読むということです。


会話域は、50~150㎝(西山和彦)。

会話なしではいられない距離です。


対人関係ストレスから、脳に炎症が起きている人たちの眼が怖い理由。

それは、白目の動きに、壊れた心の動きがあらわれるからではないかと思います。


眼球運動は、身体の動きを導きます。

眼筋→後頭下筋群→刺筋→全身の筋肉という流れです。

もし、心が壊れていたとしたらどうなるでしょうか?

壊れた心が、眼球の動きを壊してしまうはずです。


脳が炎症を起こしている人の動きが不自然な理由は、眼球運動が壊れてしまった結果なのだと思います。


解決策はあるのでしょうか?

昨日の記事でも書きましたが、「仲間と一緒にご飯を食べること」です。

ただし、対人距離近接相で、相手の白目を見つめて対話しながら。

お互いに、相手の心を読み合います。

しあわせになれます。


私たちが、ヒトに進化できた原点に還ればいいのだと思います。

サル化してはいけないのです。


それ以外のメソッドは、おおむね破綻します。

少し観察してみれば、すぐにわかるはずです。


慢性痛やうつの本質は、脳の炎症です。

炎症状態の脳は、まともに機能していません。

脳の炎症を鎮めることができるのは、「愛するということ(The Art of Loving)」です。

脳の感情障害を克服することが、筋肉の過剰緊張状態を解除するということなのです。


「お互いを思いやり、やさしく触れ合うこと」

それが、脳の炎症を鎮め、白目の動きを落ち着かせてくれます。

指技を受けた人の眼が大きくひらくのは、練習中によく見られる光景です。

心がやさしくなった(感情障害が緩和された)結果、眼が落ち着いたのです。


今日・明日の塾生講座では、『会い続けること』の大切さを解説します。

私の白目を見に来てください。

2018年10月10日水曜日

首を解放すると動きがよくなる~筋肉が常に緊張状態にあると慢性疼痛症状が出る「

9日のKANONでの塾生講座で、「首の解放」やりました。

Ideちゃんの斜角筋ストレッチの解説

後頭下筋群を、やわこで解放する。

首を解放しないと、姿勢も動きも改善できません。

後頭下筋群


首が詰まっていると動けない理由は、この本を精読すればわかると思います。

感情とはそもそも何なのか



 脳は運動するときに手の初期位置と最終目標位置の差に対応する信号を出力しているのではない。運動野から出る信号は運動指令信号ではなく、自己受容予測なのである。大切なことは、運動野から出る信号は、感覚の予測信号だということである。

 運動野が感覚の予測信号を出すと、現在の自己受容信号と目標となる自己受容信号との差、すなわち予測誤差が生じる。この予測誤差がなくなるまで運動する。「筋肉の自己受容器→脊髄運動ニューロン→筋肉」という信号の流れの反射弓を働かせることで、目標が達成できる。つまり随意運動においてもこの反射弓が主役なのである。

 したがって、自由エネルギー原理では、運動とは「目標となる状態の自己受容感覚を予測信号とし、それが達成されるように反射球を駆動させる」ことである。

 近くの場合は予測誤差によって予測信号が更新されるが、運動の場合と同じようにしてしまうと、せっかく目標として立てた自己受容感覚予測自体が変化して運動の目標が変わってしまう。したがって運動制御においては、目標として立てた自己受容感覚を途中で変化させずに、その運動を達成することが必要である。そこで運動制御では予測誤差が中枢に向かうのを抑制する必要がある。別の見方をすると、これは自己受容感覚の信号の精度がきわめて高いから予測誤差を無視すればよいともとらえることができる。

引用ここまで


少し考えてみましょう。

もし、自己受容感覚の精度が低かったらどうなるのかと。


実践アレクサンダー・テクニーク


自己受容感覚とは、動作においてバランス、位置、緊張を感知する感覚です。

五感は一般的に、聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚を指します。20世紀半ば、神経生理学者がそこに自己受容感覚という「第六感」を付け加えました。第六感は、空間における身体のバランス、位置、動きを感知する感覚のことです。この感覚は、関節の受容体、筋肉、内耳のバランス器官から情報のインプットによって得られます。

自己受容感覚(proprioception)を文字通り訳すと、「身体内部を感じる」という意味になります。またこの感覚は、「身体の目」と呼ばれることもあります。第六感があれば、自分の空間における位置と質量が分かり、またその場所にとどまるために筋肉がどれほど緊張しているかに気づくことができます。

日中の動作の大半は無意識に行われ、考える必要がまったくありません。この能力のおかげで、どんな状況でも、あるいはどんな仕事が課せられても、すべきことに完全に集中することができます。これは非常に便利な状態です。しかし、筋肉を過度に収縮したときに受け取るべき、身体からのフィードバックを拒否してしまうという欠点もあります。

人間の生活は、感覚から絶えず刺激を受けます。生活のスピードが増し、外的世界から受ける要求に応えようとするにつれて、「筋肉が収縮して疲労している」という体内からの感覚的メッセージを、無視し始めることがあります。同様に、緊張状態が正常かつ自然な状態とさえ感じるようになり、身体のプログラムにしっかりと組み込まれてしまうことがあるのです。

第六感への理解を深めると、大きな利点が得られます。まず身体の調子やバランスがより整います。また悪い影響を生む身体の使い方をすると、すぐに気がつくようになります。これによってストレスレベルをコントロールしやすくなります。また姿勢と感情の関連性に注意するようになり、そのフィードバックを利用して、健康を持続することができます。

引用ここまで


筋肉が硬い人の動きはよくありません。

感情も同じように硬くなっています。

表情も凍りついています。

姿勢もよくありませんし、不健康です。


上の二つの引用文を熟読してもらえば、その理由は瞬時にわかるはずです。

そう。

『脳の炎症状態』です。

慢性痛やうつの本体は『炎症』なのです。


感情とはそもそも何なのか 現代科学で読み解く感情のしくみと障害 乾敏郎 著91-92Pより

 ストレスがかかると、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されるが、負のフィードバック機構によって、しばらくするとコルチゾールの分泌が抑制される。しかし、うつ病の場合この負のフィードバックがうまく働かず、コルチゾールの分泌が抑制されない。これによって、より多くの代謝エネルギーを予測し、ホメオスタシスが維持できず、炎症誘発状態に陥ると考えられる。

引用ここまで


『過覚醒』という状態があります。

  覚醒水準が亢進すること。強いストレスなどを受けたときにみられる。

 強いストレスを受けたとき、交感神経の活動が亢進したり、副腎皮質ホルモンが分泌されたりして、体は活動するのに適した状態になります。これは、生体防御のための正常な反応であり、ストレスが解除されると、体もリラックスした状態にもどります。しかし、何らかの原因で、ストレスが解除されても体が緊張した状態を保ち続け、不眠症、イライラ、ちょっとしたことに極端に反応する、警戒心が強くなるなどといった状態が続いてしまうことがあります。これを、過覚醒といいます。

引用ここまで

身体はトラウマを記憶する

身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法 べッセル・ヴァン・デア・コーク より

 脳幹と大脳辺縁系の基本的な自己システムは、人が生命を脅かされると著しく活性化し、強烈な生理的覚醒を伴う、圧倒的な恐れや身がすくむような思いを引き起こす。トラウマを追体験している人には、何一つ理解できない。彼らは生きるか死ぬかという状況にはまり込んでいる。それは、身動きをとれなくするような恐れや、見境のない憤激の状態だ。心も体も、まるで危機が差し迫っているかのように、しきりに覚醒させられる。ほんのかすかな音が聞こえてもはっと驚き、些細なことで苛立つ。絶えず眠りを妨げられ、食べ物は官能的な快楽をもたらさなくなることが多い。すると今度は、凍りついたり解離したりして不快な感情を抑えようとする必死の試みが引き起こされかねない。 

他者との触れ合いや同調は、生理的な自己調整の源泉であるものの、人と親密になりそうになると、傷つけられ、裏切られ、見捨てられるのではないかという恐れが引き起こされることがよくある。

長期にわたって怒ったりおびえたりしていると、筋肉が常に緊張状態になるために、いずれ痙攣や背中の痛み、偏頭痛、線維筋痛症といった、何らかの慢性疼痛の症状が出る。


引用ここまで


過覚醒している人によくみられる、筋肉の過剰緊張と味覚障害(偏食)。

そして、怖い眼。

身体感覚を深く感じることができないということ。

左脳ブローカ野(前頭葉)の機能停止。


物事を順序立てることができない。
因果関係を突き止めることができない。
自分の行動の長期的な影響を把握できない。
将来のための計画を立案したりできない。


扁桃体が暴走し、コルチゾールやアドレナリンなどのストレスホルモンが急増する。

心拍数も呼吸数も増え、血圧が上がり、記憶や注意に問題が発生する。


計画立案、予期、時間と前後関係の感覚、不適切な行動の抑制、共感的理解に働く前頭前皮質の機能停止。

前頭前皮質の機能停止が、「おかしな言動」を加速させていきます。


そして、おかしな言動を重ねるほど孤立化が進み、前頭前皮質の機能停止状態が続きます。


自分で自分を救う道は、

自分とのつながり

他者とのつながり

世界とのつながり

自然とのつながり

を回復させていくことしかないと思います。


データが示しているように、扁桃体暴走状態&前頭前皮質機能停止状態からの生還は難しいものがあります。

ただ、「やさしい人になりたい」という純粋な願望さえあれば大丈夫です。

やさしく後頭下筋群を解放することから始めればいいのです。

やさしさが自分に起こす奇跡を体験できるはずです。


ただ、とても残念なことに、前頭前皮質機能停止状態にある人に、この記事は届かないのですが。

計画立案、予期、時間と前後関係の感覚、不適切な行動の抑制、共感的理解の機能喪失。

ほんの少しでも、前頭前皮質機能が戻れば希望はあるのですが。

ほんとうは、やさしい人たちと、おいしい食事をし、仲良く眠ればいいだけなのです。


やさしくない人たちと、味覚障害な食事をし、ひとりで眠っているうちは厳しいのです。


話を戻して……

首の解放をすると動きが良くなります。


明日・明後日の塾生講座で、首の解放の解説をします。

2018年10月6日土曜日

首こりと後頭下筋群~あごが引きづらい人は過緊張状態かも~眼球運動にも影響

昨日の塾生講座とレッスンは、後頭下筋群のソフトタッチテクニックをやりました。

頭を後ろに引いて直立させる機能がある大切な筋肉です。

参加者復習用画像です。

後頭下筋群のトリガーポイントと関連痛
タッチする方向は、こんなイメージです。

後頭下筋群 プロメテウス解剖学より

■大後頭直筋
軸椎(第2頸椎)の棘突起から起始し、後頭骨の下項線中央3分の1の領域に停止。
■小後頭直筋
環椎(第1頸椎)の後結節から起始し、後頭骨の下項線内側3分の1の領域に停止。
■上頭斜筋
環椎の横突起から起始し、後頭骨の下項線中央3分の1の領域に停止。
■下頭斜筋
軸椎の棘突起から起始し、第1頸椎の横突起に停止。

それぞれ左右に2つずつ存在しています。

両側が収縮すると頭部が後屈します。

片側のみが収縮することで頭部が回旋します。


後頭下筋群が固まると、体感的には、「あごが引きづらい感じ」になります。

「うなずく」ことが難しくなるので、素直さが失われます(フィードバック効果)。

頭も重く(痛く)なります。

ここから、慢性痛の負の連鎖が始まります。


うなずくことができないのは、仰向けに寝てみるとよくわかります。

うなずけないということは、他者の話をじっくり聴くことができないということです。

うなずくは「肯く」であり、肯定・同意・承諾などの気持ちを表して首をたてに振ることです。

肯けないことで、否定・反意(不同意)・拒否(拒絶)に陥りやすくなります。


動作が思考に及ぼすフィードバック効果です。


×印を矢印の方向にごにょごにょすると、姿勢がパリッとなります。

過緊張状態だった後頭下筋群がゆるむことで、頭が上に、おでこが前に向かうからです。

後頭下筋群をごにょごにょ

僧帽筋→胸鎖乳突筋→斜角筋→後頭下筋群→肩甲挙筋→回旋筋腱板の順でごにょごにょ。

素直で明るい愛し愛されキャラとなります♡


加えて眼球のお話

後頭下筋群が衝動性眼球運動に及ぼす影響についてより

【結果】
(眼球の動かし易さと眼球運動幅)左右へ眼球運動を行なってもらい比較した結果、9例中7例、眼球運動幅が大きい側と反対方向に眼球の動かしやすさを訴えた.
(後頭下筋群の筋収縮の左右差と眼球運動幅)9例中7例が、左右の眼球運動で眼球運動幅が大きかった目の側と反対側後頭下筋群の筋緊張が高かった. 
(アプローチ前後の眼球運動幅)アプローチ後、被検者9例中8例が眼球運動幅が増大した.殆どの被検者において動かし易さが変化したと訴えた.
【考察】
スポーツでは動体視力が必要となる.その中で衝動性眼球運動に焦点を当てた.当初、眼球運動幅が大きい側の目の方向に動かし易いと考えていたが、反対の結果となった.これは眼球を動かしにくい側の眼球運動を動かし易い側で代償しているのではないかと考える.そして後頭下筋群の筋収縮の差も、努力性筋収縮を引き起こしていたのではないかと考える.また、坐位姿勢を変化させ、頭頚部の筋緊張を変化させた事で眼球運動幅の増大が起こった理由として、衝動性眼球運動及び頚部運動の両方を駆動するものが運動前野にある事、運動前野の腹側部位が刺激を受けると、衝動性眼球運動を活性化する事から、後頭下筋群の筋緊張の調整をする事で眼球運動が活性化し、眼球運動幅も増大したものと考える.
【まとめ】
衝動性眼球運動と後頭下筋群の筋緊張には関連があると考えられる.

引用ここまで


眼球運動と後頭下筋群は鉄板ネタですね。


後頭下筋群をほぐして、しあわせになりましょう。

2018年10月5日金曜日

肩こりと僧帽筋~僧帽筋のストレッチングについて

昨日は、塾生講座で僧帽筋のストレッチングの解説をしました。

まずは、僧帽筋のトリガーポイントの地図を見てみましょう。

僧帽筋の関連痛地図

赤いところが実際に痛みを感じるところ。

×印がトリガーポイント。

こうやって見ると、痛いところをもむという発想がマズイことがよくわかります。

中部僧帽筋は近いところにポイントがありますが、上部・下部は離れています。


さて、ストレッチングですが、意味を理解してやらないと危険だと考えています。

機能解剖学を理解してストレッチングをすると、トリガーポイントにアプローチできます。

活動性のトリガーポイントを、非活動性(潜在性)に変化させれるのです。

うまくいけば、トリガーポイントを消し去れます。


塾生講座で解説した、僧帽筋下行部(上部線維)について再解説してみます。

起始は、後頭隆起の外側・後頭骨上項線の内側1/3・項靱帯を介して頚椎棘突起・第7頚椎棘突起に付着しています。

停止は、鎖骨の外側1/3・肩甲骨の肩峰周辺に付着しています。

上図の赤丸部を確認してください。


静的ストレッチングの基本は、起始と停止を遠ざけることです(上図の赤矢印)。


マニュアル的には、こんな感じになります。

僧帽筋のストレッチング

ただこの型を、意味もわからず適当に真似するのと、理解してやるのとでは効果が違います。

起始と停止をイメージすると、センスがいい人なら、感覚がまるで違ってしまうことがわかるはずです。


安部塾のストレッチングは、痛気持ちいいところまで伸ばしません。

セーフティゾーンを超えないように、「気持ちがいい範囲」を守ります。

特に、トリガーポイントまみれの筋肉は強度が落ちているのでなおさらです。

できれば、ソフトタッチでアプローチしてからのストレッチングをオススメします。


ここまで解説すればわかると思いますが、いわゆる肩こりのストレッチングは下部僧帽筋に注目する必要があります。

安部塾でキャットバックが徹底される理由でもあります。

キャットバック

今日15:30~の塾生講座は、上図のポーズの意識の仕方を、鬼解説します。

で、そこからのキャットポーズ。

猫のポーズ

これまでは、違う身体になったように感じれるかもしれません。

センス次第ですが(笑)。


呼吸ですが、今回は、

5秒(4カウント)吸って型をつくる→5秒(4カウント)吐いて伸ばす→5秒(4カウント)吸って中立へ→5秒(4カウント)休む→……

というIBUKIの基本呼吸でやっています。

自画自賛的に、IBUKI最高です(笑)。


それでは、今日も薬院校でお待ちしております。

13:30~薬院校グループレッスンあります。

一般の方も参加できます。

僧帽筋ほぐしをどうぞ♪

2018年10月4日木曜日

筋緊張&慢性痛とパーソナリティ(人柄)~ソフトタッチで筋緊張をゆるめる~筋ほぐしはパーソナリティ磨き

10月25日(木)の、大阪集中講座は『筋ほぐし(トリガーポイント・ソフトタッチテクニック)実技』と『筋緊張&慢性痛とパーソナリティ(人柄)』について解説します。

筋ほぐし~ソフトタッチテクニック


 パーソナリティ自体は、その人の人柄であり、そう簡単には変わらないし、変える必要もない。しかし、パーソナリティ障害は、パーソナリティの度が過ぎて社会に適応して生きていくのを邪魔している部分なので、変える必要があるし、実際、変えることができる。
 パーソナリティ障害を克服した人は、とても魅力的なパーソナリティとして円熟する。年々、周囲の評価も高まり、信頼や愛情に恵まれるだろう。それに反して、パーソナリティ障害を引きずったまま年取った人は、周囲から煙たがられ、見せかけだけの関係で結びついた人ばかりに取り巻かれることになる。本当に信頼できる人は離れていき、次第に孤独になっていく。 そこそこの年になれば、人は自分のパーソナリティに対して責任があると思う。中年になっても、子供のように自分勝手に振舞い、自分を省みることもない、情けない大人にならないように、自分のパーソナリティと生き方を磨き続けて欲しい。
 問題や困難にぶち当たりながらも必死に生き抜いてきた人は、30代半ばくらいから落ち着いてくることが多い。そうすると、とてもいい持ち味を発揮するようになる。
 年を重ねるということは、極端な偏りを修正してくれ、適応力を高める。ただし、逆の場合もある。若い頃はそうでもなかったのに、年とともに、性格がいやらしく、捻じ曲がってくることもあるし、傲慢になったり、横暴になったりすることもある。結局、その人の生きてきた人生が、表れるのである。

引用ここまで


慢性痛の研究をしていると、『認知の歪み』の問題を学べます。

認知の歪みとは、『誇張的で非合理的な思考パターン(irrational thought pattern)』です。

認知の歪みは筋緊張を高め、抑うつや不安を永続化させてしまいます。

デビッド・D・バーンズは、『気分や感情は事実ではなく、逆に「歪んだ考え方がマイナスの気分を生み出す」』としています。

現実を不正確に認識させ、否定的な思考や感情を再強化してしまうのです。


そしてこの『マイナスの気分』は、筋肉の索状部位の中にある硬結とつながっています。

筋ほぐしを成功させるためには、認知の改善(Cognitive restructuring, CR)が必要です。

認知の歪みを特定し、これを打ち破るのです。

歪んだ思い込みに囚われたままで、筋緊張をゆるめることはできません。


歪んだ思い込みは、ストレスフルな状況を生み出すからです。


リンク先の記述をお読みください。

→ 慢性痛に対する幼少期ストレスによる脳神経機能異常の影響 - J-Stage


慢性痛のときの脳は代謝が落ち、血流やカルニチンなどの伝達物質が減っています。

セロトニン神経系のダメージが大きくなることで、痛みの感受性が高まります。

脳機能も低下し、筋肉痛や関節痛などの症状を引き起こします。

筋肉痛の原因の75~95%がトリガーポイントであることを考えると、つながりが想像できます。


慢性痛のときの脳では、扁桃体、海馬、帯状回、視床、中脳、橋など部位での炎症が起きています。

健常時ときの脳と比較すると、明確な差があります。

健常時のときの脳にとっては何でもない行為が、慢性痛のときの脳には負担となります。

ほんの少し歩いたり、運動したりするだけでも、すぐに炎症が起きてしまうのです。


炎症が起きている脳は、繊細な感受性を失います。

慢性痛のときの動作が粗雑な理由です。


厄介なのは、自分の認知に歪みがあるという自覚がないという場合です。

自分の認知の歪みの問題だと理解できる人は、パーソナリティの円熟を目指せます。

まわりのせいにしてしまう人は、パーソナリティ障害をこじらせて孤立します。

脳の炎症は孤立することでさらにひどくなります。


慢性痛が長く続くと、MRIの画像で海馬の萎縮が見られるようになります。

たかが筋緊張と甘く考えていると、脳機能が低下し続けてしまうことになるのです。


私は、カギとなるのは『愛着の安定』だと考えています。


愛着が安定している人は、自分が信頼して愛着している人が自分のことを愛し続けてくれると、安心しています。

信頼して愛着している人からの愛情がなくなるなんて、考えもしません。

助けて欲しいときも、まわりの人は助けてくれるという信頼感が強く、気軽に援助を求めることができます。

対人関係のバランスがよく、楽しみながらプロジェクトに取り組めます。


愛着が安定していると、ストレスをためこまずに人付き合いができるのです。


何より、愛着が安定している人は、前向きで素直です。

人からの反応や言動をありのままにとらえます。

自分自身に対しての圧倒的肯定感や信頼感があるからです。

他人の言動に左右されずに、楽しく過ごすことができるのです。


愛着が安定している人は、自分が相手の意見を否定したり、要求を拒否したりしても、相手が自分のことを好きでいてくれると確信しています。

自分の考えや気持ちを言葉にして表現することは、相手を否定することではないのです。

自分の意見や気持ちを偽ってまで、相手に合わせたりしません。

思ってもいないことを口にしたり、表情をつくったりして相手を操作しようなんて考えません。


相手を尊重し、信頼しているからこそ、自分の意見や気持ちの本音をストレートに口にします。

ストレートなやり取りこそが、相互理解につながると感じるからです。


話し合いも、感情的対立からの勝ち負けへのこだわりがありません。

相手の考えを認めても、自分の居場所が脅かされるとは感じないのです。

存在や立場を脅かされると感じないので、相手を侵害することがありません。

扁桃体の暴走=不安・恐怖から自分を守るための逃走・闘争モードに入らないのです。


もうおわかりだと思いますが、愛着が安定している人の脳機能は健全です。

結果として、痛みを抑制するシステムが機能します。


相手を尊重するソフトタッチで触れることによって、

相手から尊重されるソフトタッチで触れてもらうことによって、

私たちの心が満たされ、愛着が安定し、脳の機能が健全になるということなのです。

侵害刺激を用いて相手の筋肉を潰そうとする人は、それが理解できていません。


相手を尊重しなければ、愛着はいつまでも安定しません。

相手を支配することでは、愛着は安定しないのです。


まずは、ソフトタッチで相手に触れるということはどういうことなのかを学んで欲しい。

そして、前向きに素直に触れ合って欲しい。


各地でソフトタッチテクニックの講座を開催していくことにしました。

2018年10月2日火曜日

『筋ほぐし』~ ソフトタッチ手技を集中講座でお伝えします~触れる者も、触れられる者も、しあわせになれる手技。

『筋ほぐし』~ ソフトタッチ手技

『筋ほぐし』~ 筋・筋膜トリガーポイントセラピー・ソフトタッチ手技を、各地の集中講座でお伝えいたします。

安部塾薬院校集中講座(11/3・4) → 詳細
安部塾東京校集中講座(10/20・21) → 詳細 (東京校はセルフケア中心となります)
安部塾神戸集中講座(10/13) → 詳細
安部塾下関集中講座(10/14) → 詳細


万全を期すために、ソフトタッチを徹底し「触れる」ということにこだわります。

指先の感覚に集中し、思いやりをもって索状部位内の硬結に正確に触れます。


浅い理解による過剰な圧迫によって筋肉を破壊するという事故は繰り返しません。

危険で有害な支配的手技を行う参加者は、相手に触れることを禁じます。


力づくではなく、愛着を満たし安定させることで筋をほぐします。


筋ほぐし ~ 頬骨の位置確認

9月の神戸と下関の講座は、寝落ちするレベルの高い質のソフトタッチができました。

きちんと理論を理解してもらえた結果です。

深いレベルで筋がほぐれる体験は、しあわせな気持ちに導きます。

触れる者も、触れられる者も、しあわせになれる手技をお伝えします。


脳と愛情ホルモン(オキシトシン)のお話などもしたいと思います。

思いやりをもって触れることを学びたい方、お待ちしております。