身体は人の感情や感情状態をその姿勢で表現する言語です。
身体がそれ自体を表現できるようにするために6つの筋肉連鎖がありますが、過剰になると、類型的に体を繋ぐ筋膜緊張の筋肉連鎖になってしまう可能性があります。
筋肉連鎖 |
6つの筋肉連鎖それぞれに、体の適切な構造に必要な生体力学的な作用があり、特定の感情や行動によっても活性化されます。すべての人はこれらの筋肉連鎖を 1 つ以上持っており、仙骨の形状によって決まる基本的な潜在能力を持っています。また、状況に応じてそれらが組み合わされることもあります。
これらの筋肉連鎖は、完全なバランスで相互に補完し合うことができなければなりません(アゴニスト=作用/アンタゴニスト=拮抗)。そうでない場合は、支配的な連鎖となります。これは、作用と反応のゲームを引き起こし、それが迷惑な病状を引き起こす原因となります。
■連鎖の種類
①PM筋肉連鎖:体を前に推進させ、行動、競争、傾向の必要性と関連しています。主な機能は、立つために体を垂直にすることです。
②AM筋肉連鎖:体を後方に回転させ、愛情を与える、または愛情を受け取る必要性と関連付けられています。主な機能は、膝のロックを解除して可動性を確保することです。
③PA 筋肉連鎖:呼吸リズムを調整するという目的で連携して機能します。PA は理想主義、精神性に関連付けられています。PA の機能は、椎骨関節の一致を保護することです。
④AP筋肉連鎖:AP は理想の検索に関連付けられています。AP の機能は適応性です。
⑤PL 筋肉連鎖:手足を分離して外側に回転させ、外向的な関係方法に関連付けられます。主な機能は骨盤(重心)を安定させることです。
⑥AL 筋肉連鎖:近づき、内側に回転し、四肢を曲げます。これは、内向的な関わり方と関連付けられています。この連鎖の主な機能は、地球に支えを与えることです。
昨日の記事にも書きましたが、筋肉連鎖それぞれに、体の適切な構造に必要な生体力学的な作用があり、特定の感情や行動によっても活性化されます。各筋肉連鎖は、完全なバランスで相互に補完し合うことができなければなりません。行動を改善することで、いろいろな物事が良い方向に向かうようになる仕組みは意外とシンプルです。筋肉の過緊張がゆるんで体の構造のバランスがとれたことで、認知の歪みが修正され感情が安定した影響です。
闇雲に身体のバランスをとろうとしてもうまくいかないばかりか、かえってバランスを崩すことになりかねません。筋肉連鎖を学んで、本来の自分のバランスを取り戻すことが大切だと思います。
各地のワークショップで、ヨガのポージングと絡めながら解説いたします。