2023年4月28日金曜日

「心」が充実していると、精神状態が穏やかになり、思考できる状態になる。目に輝きがあり、顔色や声に元気がある状態になる。

 怒・喜・思・憂・恐を五志と称します(臓象学説)。五志は、それぞれ特定の臓と関係が深いとされ、外界の事物事象から受ける印象よりおこる情緒の変化です。中医学では、五臓の生理機能により情緒の変化が生じると考えられています。怒・喜・思・憂・恐の5つの感情が、長期間の精神的なストレスにより気機が停滞しその結果、内熱が起きる病的な変化を起こすことを五志化火といいます。

 五臓のうちの「心」が充実していると、精神状態が穏やかになり、思考できる状態になります。心に異常があると、不安感、不眠、精神異常など、さまざまな精神症状が現れます。舌や顔には血管が豊富に分布しているので、心の状態をよくあらわします。 

中医用語辞典 辰巳洋 源草社

中医用語辞典 辰巳洋 源草社より引用します。

心(しん)

 五臓の1つ。血脈をつかさどり、血流の調節、精神・意識・判断・思考の支配などを行う。

神(しん)

 生命現象の表現と精神活動の反応。主に目に現れる。神の観察から精神状態や、五臓六腑・気血陰陽の盛衰と疾病の予後を判断する。

神明(しんめい)

 精神・意識・思惟活動を指す。①心の働きと関わる。②脳の働きと関わる。

心主神明(しんしゅしんめい)

 〈心は神明を主(つかさど)る。〉心の働き。神明とは精神・意識・思惟活動をコントロールする機能がある。

心蔵神(しんぞうしん)

 心の働き。心は神を蔵す。心は精神活動・意識・思考能力・記憶力などの中枢神経の機能と密接な関係がある。

得神(とくしん)

 有神(ゆうしん)ともいう。精気が充実しているために目に輝きがあり、顔色や声に元気がある状態になること。

小腸(しょうちょう)

 六腑の1つ。生理機能は受盛(じゅせい)・化物(かぶつ)・泌清別濁(ひせいべつだく)。心と経脈で表裏関係にある。

引用ここまで

心者君主之官 神明出焉(素問霊蘭秘典論)

 心臓はすべての臓器器官の大本、上に立つものであって、いろいろの精神作用というものは、心の働きによってあらわれるものである。

心臓神(素問宣明五気篇)

 心というものは、その中に精神作用の根源となるものをしまいこんでいる。

心者五臓六腑之大主也 精神之所舎也(霊枢邪客篇)

 心臓というものは、五臓六腑を主宰する地位にあって、精神の宿っているところである。すなわち一切の精神意識思惟活動はすべて心の作用の表現である。

手の少陰心経

 40歳以降、いろんな辞典の説明を丸暗記するスタイルで生きてきました。「心(神)は言舌(会話・言葉)をつかさどる」とされます。心経は、手首のところに霊道・通里・陰郄・神門の4つが密集しています(ストレス性の慢性疼痛や鬱で使われます)。安部塾では、手の4・5指(薬指・小指)を意識したエクササイズをおすすめしておりますが、間接的に心経にアプローチしているといえるかもしれません。 

 ワークショップで解説しています。

☆新宮校ワークショップ(ゴールデンウイーク)

4月29日(土・祝) → 詳細

 

☆下関ワークショップ

5月6日(土)→ 詳細

 

 機能運動学大牟田サークル

5月7日(日) → 詳細

 

☆東京ワークショップ

5月12・13・14 日(金・土・日)→ 詳細  

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

月日(月) → 調整中

  

☆大阪ワークショップ

5月18日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

5月19日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

5月20日(土)→ 詳細

 

新宮校ワークショップ(休日)

5月21日(日)→ 詳細