2023年1月21日土曜日

姿勢改善と両眼視機能の改善。眼球運動がうまくいくことは、身体運動の基礎となります。脳は目を示すのと同じように正確に腕と指を示します。

  姿勢の改善には、視機能の改善が不可欠です。そして、視機能の改善に、アイックス(東京都銀座/福岡県天神の眼鏡店 Personal Glasses【EYEX'】)のプリズムメガネが役立ちます。

 プリズムレンズとは何かというと……




 私の関係者は、ほとんどの方がアイックスの眼鏡を愛用されてあります。検査の後の定番の会話は「内斜? 外斜? 上下?」という、わかる人にしかわからないネタで盛り上がります。

アナトミートレイン(医学書院)324P より。
 
 アナトミートレイン第4版(医学書院)324P より。

 肩回旋腱板筋の4つの筋は、眼筋が眼球を制御するのと同じように、丸みのある上腕骨頭を制御する。素晴らしい本である『The Hand』の著者、Frank Wilsonは次のように述べている。

 脳は目を示すのと同じように正確に腕と指を示す。眼球や肩において目や上腕骨はそれぞれ、前後面と左右面、さらに長軸周囲でも、自由に回旋(あるいはスイング)することができる。いずれの場合も、それぞれの動きに動力を与えるように、筋は正確な配置で並び付着している。

 引用ここまで

 私たちは、生後4~6ヶ月頃、好奇心をもって目の前にある対象物に触ろうとします。リーチング(reaching)と呼ばれている行為です。手のひらを使って触り、握って持とうとします。この段階では、指先は器用に使えません。

 目で見た対象物の形や距離感などの視覚情報と、手で触れた感覚情報とを、脳の中で統合する=「目と手の協応」のはじまりです。そして、口の感触も加わります。なめたりくわえたり、舌や唇を使い、対象物の情報を統合していきます。

 RochatやBahrickらの研究によると、自分の手や脚の視覚的なイメージが形成されるのは生後3ヶ月ごろであるとされます。そして、機能的なリーチングができるようになるためには、身体の認知能力が重要になってきます。

 目で見た対象物に自分の手を合わせていくとき、対象物に到達している視覚的な自分の手を正確にイメージできなければ、または自分の手の動く方向性を視覚的に正確にイメージできていなければ正確にリーチしていくことはできません。

 もう、おわかりかと思いますが、「高いレベルの両眼視機能によって正確な視覚情報を得ること」が重要になってくるのです。安部塾では、プリズムメガネの必要性はここに極まると考えております。