2020年9月21日月曜日

私はあなたの期待に沿うために生きているのではありません。 あなたは私の期待に沿うために生きているのではありません。私とあなたが、私たちの基本です。 一緒にいてはじめて世界を変えることができます。

 『ゲシュタルトの祈り』

私は私の人生を生き、私自身のために生きます。

あなたはあなたの人生を生き、あなた自身のために生きます。

私はあなたの期待に沿うために生きているのではありません。

あなたは私の期待に沿うために生きているのではありません。

あなたはあなたであり、私は私です。

私たちの心が、たまたま偶然にふれ合うことがあったとしたら、それは素敵なことです。

心が触れ合わなかったとしたら、それはしかたがないことです。

私とあなたが、私たちの基本です。

一緒にいてはじめて世界を変えることができます。

フレデリック・サロモン・パールズ(Frederick Salomon Perls)


対人関係ストレスは、他人との関係を義務や期待に基づいて構築することで強くなっていきます。本来は、義務や期待に基づいて他人との関係を築く必要はありません。誰かを助けてあげようと行動したとして、その助けを受けいれるかいれないかは相手しだいです。自分は自分のできることをするしかありませんし、助かるための努力をするのは相手の問題となります。

相手の問題に対して、自分の問題ではないという境界線をひくことは、とても大切なことです。相手が自力でのり越えるべき課題を何とかしようとすることは、相手にその力がないと判断して弱き者として見下しているということです。相手に対して自分の思うい通りの存在でいて欲しいという期待は、コントロール(操作であり支配)です。相手を思い通りに動かしたいだけに過ぎません。

境界線(バウンダリー)……「私」と「あなた」をわける線。境界線が守れている状態とは、「私とあなたは別々の存在=違う人間であり、違った考えと異なる価値観をもっている」という現実をお互いに認め合うことができます。それぞれの人間性はもちろん、役割や責任を最大限に尊重してコミュニケーションをとることができ、相手に自分の役割や責任を押しつけたり、逆に相手の責任を無駄に背負うような関係にはなりません。お互いを尊重できるため、不要な摩擦の少ない関係を構築することができます。境界線が構築できない関係は、お互いを尊重することができないため、不要な摩擦が連鎖的に生じてしまいやすくなり、トラブルにつながりやすくなります。

相手をコントロールしないために、境界線の引き方を学ぶことが大切だと思います。「ここからここまでは私の領域、そこから先はあなたの領域」ときちんと線引きしていくことが基本です。他人をコントロールしようとするのはアウトですし、自分の人生に責任を負わないのもアウトです。

他人を自分のコントロール下に置くことが成功と幸福を達成する方法だと信じている人は多いと思います。幼少時に生存スキルとして他人を自分のコントロール下に置くことを学んだためだと考えられます。しかしこれでは、良好な対人関係を構築することはできません。

自分のニーズよりも他人のニーズを優先し、他人の問題解決に夢中になる人も多いと思います。健全な関係は、適切な境界が土台となった感情的空間において成立します。境界を適切に守ることは、精神的健康を取り戻すには不可欠だとされています。他者のニーズを満たすために極度の犠牲を払うことで、当人が自給性や自律性を持たない不健全なペアという状態は、ペアの一方または両方が、自分自身の充足の為に、もう一方に依存しているという状態です。自分の価値が他人に由来するという勘違いのために、他人の人生を第一義に考えてしまっている状態となります。


「自分と他人との適切な境界線を引く3つの基本」

①他人の問題を自分の問題にしない

②他人の責任を自分の責任にしない

③他人がやるべきことを自分がやらない

常に、この3つを気にすることが大切だそうです。境界線を引けないでいると、本心ではやりたくないことをやることになったり、他者の行動や感情のケアをすることになったり、他者をコントロールしようとしたりしてしまって、対人関係ストレスを蓄積する結果に也がちです。自分が相手の境界線を越えてしまう人は同時に、相手にも簡単に自分の境界線を越えられてしまうということになるからです。


ゲシュタルトの祈りを詠唱しながら、適切な境界線を引くことの大切さを実感しております。