2019年11月3日日曜日

軌道修正は難しい~誤った方向に進みつつある状態を、本来目指すべき方向へ進むように修正するのは難しい。

軌道修正とは、『物事の進むべき方向のずれを正すこと』。

誤った方向に進みつつある状態を、本来目指すべき方向へ進むように修正すること。



昨夜、このブログの記事の整理をしました。

この数年間の自分の生き方を見つめ直すことができました。

「文は人なり」と言います。

その時に書いている内容には、その時の私がよくあらわれています。


運動の第1法則~慣性(惰性)

物体に外部から力がはたらかないとき、または、はたらいていてもその合力が 0 であるとき、静止している物体は静止し続け、運動している物体はそのまま等速度運動(等速直線運動)を続ける。 外力を受けないとき、その物体の運動状態は慣性系に対して変わらないという性質。

この法則は、人間にも当てはまると考えております。

「運動しない人は、運動しない状態を維持し続ける」「コントロールが効いていない運動をしている人は、コントロールが効いていない運動をし続ける」「固有受容感覚を感じない人は、感じない状態を続けようとする」という感じです。

仕事として身体操作指導を考えたとき、「すでに良質の運動ができている人は、良質な運動をし続ける」ので、軌道修正が必要ない人たちに顧客になってもらうのがよいということになります。

軌道修正のための外力を与え続けるのは、与える側の消耗が激しくなるからです。

下り坂を猛スピードで走り降りる車のブレーキパッドが死んでしまうのと同じです。

指導者という立場に立つと、ついつい軌道修正に手を貸したくなりますが、そんなに甘くはありません。

昨日の記事に書いた通りです。

軌道が間違っているという自覚のない人の軌道修正をすることはできないのです。


過去ブログの記事の整理をしながら、「徒労だったなあ……」と振り返りました。

身体操作を生業とする者は、自身の身体機能改善に注力した方がいいということがよくわかりました。






身体操作に限らず、軌道修正というのは難しいものです。

逆に考えると、いったん良好な流れをつくることができれば、あとは楽だということです。


今日の大牟田サークルで、そんな小話をしようと思います。