動きがおかしい人の修正も、同じ理由で難しい。
考え方の修正が困難を極めるのと同様に、動きの修正もなかなかうまくいかない。
間違った成功体験を積み上げてしまい、そのパターンで覚えているからだ。
易経 陰の巻―結果が出ないときはどうしたらいい? |
修正に必要なのは、『徹底的に人に学び、従うこと』ことだ。
易経の坤為地~大地に学ぶ智慧。
素直になることの大切さ。
陰の力の行き着くところ~『牝馬』。
苦難に学ぶことが基本となると思う。
身体操作の指導を生業にしている人は、こんなことを感じていると思う。
「動作の修正ができない人は、素直になろうとしない」
指示を守らず、反論ばかりして、全体の流れを断ち切る。
自分だけができないと、練習をやめてしまう。
陰の力が足りないのだ。
というよりも、陰の力があれば、指導者につく必要はない。
観る力が高いので、一瞥しただけで正確に動きを真似ることができる。
感覚も鋭く、判断を誤らない。
徹底的に人に学び、従うことができる子供が大きくなると、そんな大人になる。
動きの修正が難しいのは、陰の力を育てることをしないからだと思う。
坤為地を理解しないと、抜け出すのは難しい。
おかしな動きしかできないときの判断は、だいたい間違う。
間違った制御をしている脳が思いつくことは、やはり間違うことが多い。
「脳機能」で検索すれば、それがよくわかると思う。
動きを制御するのも、正しく思考するのも、機能としては同じなのだ。
来週くらいから、易経の勉強会的なことをやろうと考えている。