状況に対応できるように姿勢や態度を整えること。
今日から、ゴールデンウイーク集中講座前期が始まる。
「コアスタビライゼーション(安定)と効果的な運動のためのエクササイズ」がテーマ。
コアスタビリティとは、運動連鎖の中で四肢末端に最適な力と動きの産生・伝達・制御を可能とする骨盤~体幹の位置と動きを制御する能力と定義され、コアスタビリティ機能の低下は他分節に影響し、動作能力の低下をもたらす。
今日、4月27日(土)は、
・背臥位:腰椎と骨盤の中間位
・背臥位:腰椎の平坦化
・伏臥位
・上側下肢のための側臥位
・四つ這い位
・コントロールされた呼吸
を、解説する。
まさに、「構え」をつくる日だ。
「幸運の女神には前髪しかない」
レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉らしい。
チャンスの女神には前髪しかない。
なので、向かってくるときにつかまなければならない。
通り過ぎてから慌ててつかまえようとしても、後ろ髪がないのでつかむことができない。
構えていない人は、目の前にチャンスが来たことすら気づけない。
最近、身体操作を教えていて「構えることができない人はダメだ」と感じることが多い。
動きが粗雑な人は、構えができていない。
基本的な肢位がつくれていない状態で動くので、その後の動きは滅茶苦茶になる。
圧倒的な安定性(スタビリティ)なくして、微細な動きはできない。
スタビリティは、「据(す)わり」。
どっしりと安定している感じ。
外乱に対して、無駄な動き・ふらつき・浮き上がった感じなどがなく、速やかに収束する。
外乱の影響を受けにくく、十分な手応えや剛性がある。
構えがつくれない人は、日常生活も安定しない。
無駄な動きが多く、浮いた行動を重ねる。
「楽して~」「サクッと~」と、できていないのにできている風の自演を重ねる。
必要な努力ができないので、破綻する。
コアとは、 「核心・芯・中心部・中核」 。
中心が据わっている人は魅力的だ。
魅力的になりたいのなら、迷わずコアスタビライゼーションを学ぶことだ。
破綻しない安定性が、人生を力強く支えてくれる。
たいしたこともできないくせに、謎の上から目線で説教したがる人は据わりが悪い。
外乱の影響を受けやすく、いつも不安定だ。
コアがないので、身体の外殻をカチカチに固めている。
カチカチの外殻をまとって、自らの動きを破壊していく。
コアがない状態で生きていくのは無謀だと思う。
腰椎~骨盤アライメント不良は、コアユニット機能の低下をもたらす。
胸郭には上半身重心が存在し、胸郭のアライメント異常は様々な機能不全をもたらす。
胸郭の各関節が円滑に動くことが、コアスタビリティ機能及び静的バランス・運動機
能の向上につながる。
引用元 胸郭柔軟性障害がコアスタビリティと身体機能に及ぼす影響
そう。コアがない人は胸が硬くてひらかない。
慢性的な愛の欠乏状態に陥る。
胸郭の関節の機能は、「依存や他者をコントロールしたいというエゴを手放し、自他共に愛し愛される」だ。
支配服従や依存といった問題は、胸が硬くてコアがないことに起因する。
ヨガ的には、「身体と魂魄(たましひ)の共存」という感じ。
胸郭の関節機能が円滑に働くことが、心身の統合の要とされる理由だ。
身体運動学が深まるにつれ、コアの重要性がよく知られるようになってきた。
心の安定と身体の安定はイコールなのだという理解が広まっている。
先人たちが積み重ねてきた努力が結実しつつある。
今日の開講の挨拶で、熱くそのことを語りたい。