2019年1月12日土曜日

関節は骨と骨を連結し滑らかに動く仕組みになっています

説明が素晴らしいので、引用します。

関節の障害(膝関節を中心に) 近藤 泰紘
関節は骨と骨を連結し滑らかに動く仕組みになっています。

正常な関節では、骨と骨(膝関節では、大腿骨と下腿骨)との連結部は直接骨同士が接触してなくて、その接触面は軟骨が覆っていて軟骨面で互いに対面しています。

そしてその対面している軟骨の間には潤滑剤として粘液状の滑液(関節液)があり、関節の滑らかな運動ができるようになっています。

運動時の関節の摩擦は非常に少ないとされ、例えば氷の面でその上に氷を滑らせる状態と同じ程度のものといわれています。

この潤滑のための滑液を造るのが関節を包んでいる滑膜という薄い膜です。

この滑膜には、主に二種類の細胞群が並んでいて、一つは滑液を造る細胞群であり、もう一つは排物処理を行う食細胞群で、この二つの細胞群の機能により、関節内は絶えず新しい滑液に入れ替わり、良好な潤滑の状態が保たれています。

さらには、滑液は軟骨への栄養を補給するという大きな役目をしています。

軟骨には血管がありません。

他の大部分の組織は血液で栄養を受けて生きていますが、軟骨は滑液が軟骨の中に染み込むことによって栄養を受けているのです。

まとめると、滑膜は関節の潤滑と軟骨の栄養という二つの大きな役目を持っているということです。

これらの仕組みにより関節は滑らかで滑りのいい動きをしてくれています。

引用ここまで

関節 

安部塾の身体操作では、関節をなめらかに美しく動かすようにします。

骨と骨をぴったりと密着させて、流れるような動きをつくっていきます。

骨と骨をぶつけるような動きは避けます。

そのために、プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系と実際の触知によって、視覚的なイメージづくりに力を入れます。

プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 (第3版) 監訳:坂井 建雄/松村 讓兒


よく知られているように、僕たちは「視覚的にイメージできない動き」はできません。

目に焼きつけるようにお手本となる動きを視て、正確になぞる(トレースする)必要があります。

さらに、プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系の内容を、その動きとリンクさせます。

意味がわかった瞬間、動きが舞(人の本来の動き)になります。


プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系の書評です。

現場の教員と学生の悩みを汲み取って作られたアトラス
書評者:尾﨑 紀之(金沢大教授・機能解剖学)

 解剖学の教育が難しい理由の一つは,予備知識の全くない学生に(最初に学ぶ専門科目),2次元である教科書やスライドを用いながら,3次元である人体の構造をイメージさせ,難しい漢字(他の分野ではおそらく一生,書いたり読んだりしない)や英語で書かれた名称(解剖学用語)を,大量に(8,400語以上,臨床現場ではまだ全然足りない),しかも短時間(解剖学の講義実習時間はどんどん減っている)で身につけさせることだと思う。そのために一番有効なのは,解剖実習であるが,それをいかに実りあるものにするか,解剖学の教員は頭を悩ます。学生は「圧倒的な量の事実」を前に,途方に暮れる。解剖学は精巧で神秘的な私たちの体を自らの手で学ぶ興奮に満ちた学問であるのに。そしてそれらの学生が高学年に上がると,臨床の先生方から「解剖学の勉強が足りない」と暖かい叱咤激励を頂く。

 解剖学の教育が難しい二つ目の理由は,臨床を知らない学生に,その意義に基づいて教えることだと思う。

 『プロメテウス解剖学アトラス』は,現場の教員と学生の悩みを汲み取って作られた。

美しいイラストは,人体を立体的にしっかりと再現している。初学者にとって理解が難しい,構造と構造の境界や重なり,前後関係を『プロメテウス解剖学アトラス』は正確に描画しつつ,必要なところはしっかりと強調している。また,さまざまな角度からのあるいは深さのイラストが充実している。

人体の理解のために模式図は有効で,学生はそれで理解をする(した気になる)けれど,次にその模式図と実物との解離に悩む。『プロメテウス解剖学アトラス』の清潔感と実在感のあるイラストは模式図と実物との橋渡しをしてくれる。学生は,見たことのない言葉(解剖学用語)で書かれている解剖書を外国語のように読むが,『プロメテウス解剖学アトラス』では,図に書いてあることすべてが本文で説明されている。そして索引が充実している。さらに,その構造の理解がなぜ必要なのか,臨床医学との関連に基づいて説明してくれる。これほどの初学者目線が可能になったのは,学生の優れた学習環境を作るという目標の下,解剖学の基礎的理解と臨床上の意義という視点で本書が作られているからだろう。この構想は見事に成功した。

引用ここまで

僕が、プロメテウス解剖学アトラスをおすすめする理由そのものです。


話を戻して、骨と骨を連結し滑らかに動く仕組みを理解することが大切だと思います。

健康になる動きを探し求めるのではなく、不健康になる動きをやめるのが安部塾の流儀です。

そのための基礎を学ぶ講座を、マニアックな視点で解説する講座が始まります。

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