2018年3月9日金曜日

関節は締まって安定していた方がいい~人生のあらゆる面が日に日に良くなっていくから。

薬院校開校のはるか以前、平和クラスをやっていた頃の写真。

ありし日の平和クラス

関節可動域が大きすぎる=過柔軟な人は、関節の安定性に問題を生じがちです。

いわゆる『ハイパーモビリティ』です。

全身をつなげて剛体化させるのが苦手です。

一般に言われているほど、身体が軟らかいことによるメリットはありません。

むしろ、デメリットの方が多い気がします。


当時は、徹底的に立ちバランスの実技をやっていました。

現在は、より初心者向きに『足の基本』を中心にした連鎖の座学をしています。

どちらが良い結果につながっているかというと、『座学』です。

感覚受容器も脳の関節制御機能も狂っている状態は、特にそうです。


現在の私のレッスンは、関節可動域の拡大を目指していません。

目指すのは『関節の安定=感情の安定』です。

機能解剖学的に動かしていい方にだけ、動かしていい角度に動かします。

そうすると、人生のあらゆる面が日に日に良くなっていきます。


3年前からすると、想像できなかった進化を遂げた某塾生。

長生舞(仮衣装)

関節が安定したので、動作・姿勢の安定性が爆上げしました。

最低3年間、安部塾で学びましょう(笑)。


ストレッチング有害論ブームのおかげで、無理なストレッチをやる人は減りました。

まともなジムやスタジオでは、盛んに座学による人体の構造の解説がされるようになりました。

私がこの仕事を始めた28年前と比べると、隔世の感があります。

ただ、まだまだ思い込みよる根拠のない動きをしている人がたくさんいます。


安部塾の教科書は『プロメテウス解剖学』です。

プロメテウス解剖学 解剖学総論/運動器系

「500円でプロメテウス解剖学の講座やってるとこがあったら面白いよな」

っていう軽いノリで始めた塾生講座ですが、やってみて思いました。

「わずか500円でも、通わない人は通わないんだ(驚)」

私が知る限り、この本について学ぶ以上に良いやり方はありません。

頭頸部/神経解剖、腹部/骨盤部まで学べば、さらに良くなります。

もうひとつ、わかったことがあります。

「愚直に学び続けた人たちの姿勢と動作の改善は、予想を超えて素晴らしい」

私が知る限り、この本について学ぶ以上に良いやり方はありません。

(大切なことなので、2回書きました)。

私が他の本について解説するときのベースは、プロメテウス解剖学です。

基本がしっかりすることで、他の考え方も安定して理解できると信じています。


てか、普通にかっこよくなります。
海幸彦(仮衣装) アンティーク写真仕上げ

というわけで、私はこれからもずっと淡々と「関節構造の美しさと機能性」について解説し続けます。

合わせて、正確な身体操作が生み出す動きの美しさも、表現していきます。


人生は続きます(笑)。