2018年3月26日月曜日

手首の使い方で人生が変わります(真面目な話)

4月21・22日の東京集中講座は、「手首の使い方」をやろうと思います。

よく知られている絵ですが、手首の動きは骨連鎖で全身に波及します。

手首からの骨連鎖
なので、解剖学の基本的な手首の動き・指の動きを熟知しておく必要があります。

手首の動き・指の動き

手首の動きとMP関節の動きの関連性については、特によく理解しておかないといけません。

ちなみに、

MP関節 = 中手指節間関節
DIP関節 = 遠位指節間関節
PIP関節 = 近位指節間関節

足もそうですが、指・趾の動きについても、正しい理解が不可欠です。

ケガや故障に悩んでいる人の手首の動きを観察するとすぐに、「まあ壊れるよね」ってわかります。

動かしてはならない方向に動かしているからです。

当たり前のことですが、動かしていい方向に動かしていれば、そうそう関節は壊れません。

自分が正しいと思い込んでいる動きが、実は大間違いだということなのです。

そして、機能解剖学の指導者がいつも言われる台詞が返ってきます。

「いままでこうやってきたからいいんです」

そして無事、さらなる関節破壊を進め始めます。

物理学の慣性の法則は、心にも当てはまるようです。

運動の現状を、そのまま保持しようとするのです。


真面目に学び、知識を蓄えてきた人は思います。

「近道なんてない。うまい話はない。すべてを学ぶ覚悟が必要」

身体操作に、エゴが介入する余地は一切ありません。

私たちの祖先がつないできた命のリレー。

その中で洗練されてきた関節機能。

その機能性と美しさを最大限に引き出すことが、私たちが生きる理由です。

粗雑で乱暴な動きをやめて、微細で丁寧な動きを学ぶことこそ、生きるということなのです。


4月から、感情に直接影響を与える「手の所作」にこだわっていきます。

手首の使い方で、人生が変わります。