2017年4月9日日曜日

私たちの鎖骨は「愛する者を抱きしめるため」に存在している。

昨日の薬院校集中講座で、鎖骨の作用の解説をした。

鎖骨の動きが理解できないと、肩甲骨の動きも理解できない。

私たちの腕は、鎖骨を介して胸骨に連結されているからだ。

そして、胸郭と肩甲骨は関節を形成していない。

筋骨格のキネシオロジーより 鎖骨
鎖骨がクランク形状をしている理由を考えるといい。

鎖骨

腕を体側から耳の横まで挙げてくる動き(外転動作)を見てみよう。

その可動範囲は、肩関節(肩甲上腕関節)のみでは得られない。

肩甲上腕リズムの法則で、可動範囲の1/3は、胸郭表面を肩甲骨がすべることで得られる。

肩甲骨の上方回旋と呼ばれる動きだ。

そして、肩甲骨の動きの最初の30°は胸鎖関節における鎖骨挙上で得られるのだ。

肩甲上腕リズム

それはそうと、私たちの鎖骨は「愛する者を抱きしめるため」に存在している。

人間の鎖骨は、誰かのことをやさしく抱きしめるために進化した(安部塾説w)。


鎖骨より

ヒトの鎖骨は、胸骨と肩甲骨を連結する事で肩構造を支持し、また各種筋肉の起始基盤として機能する。ウマ、イヌ、ウシ、ゾウの様な走行性の哺乳類等では退化している場合も多い。
鎖骨がないといわゆる抱きつく所作(前脚を内側に曲げ保持すること)が困難で鎖骨のない動物は木登りができないことから、早期に草原に進出した動物は長距離移動に適応して鎖骨が退化し、長期間森林に生息した動物には鎖骨が残っているのではないかと考えられている。鳥類では左右の鎖骨が癒合し、暢思骨または叉骨(en:Furcula)と呼ばれる。

引用ココまで

生きていられる時間は、悲しいほどに短い。

たくさん抱き締め合って生きていこう。