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| 発声姿勢 |
🎤 良い発声のための姿勢のポイント
リラックスした自然な状態
無理に「良い姿勢」を作ろうとするのではなく、全身の力を抜いて、安定した自然な姿勢を心がけます。
緊張したり力んだりしていると、かえって発声の邪魔になります。
足元と重心
両足は腰幅程度に開き、平行にします。
体重を足の裏全体に均等にかけ、前のめりやかかと重心にならないようにします。
ひざはピンと伸ばしすぎず、軽く緩めるくらいが良いとされます。
体幹(背骨と骨盤)
骨盤をまっすぐ立てる(骨盤の角度が重要)。骨盤が後ろに倒れると背中が丸まり、呼吸が浅くなりがちです。
背骨を土台の上にまっすぐ積み上げるようなイメージを持ちます。
体を縦半分に分ける**「正中線」**を意識すると、姿勢が整いやすくなります。
上半身と頭
肩の力を抜き、手はだらりと下げます。
頭は、天井から軽く吊られているようなイメージを持つと、首や肩の緊張が軽減されます。
あごは軽く引き、高音で前に突き出さないように意識します。
座っている時
立っている姿勢に準じます。椅子の背もたれにもたれたりせず、足の裏全体を床にしっかりつけ、骨盤を立てることを意識します。
❌ 避けるべき姿勢(発声に悪影響な姿勢)
猫背
背中が丸まり、顎が前に出る姿勢は、気道が圧迫され、肺を膨らませるのが難しくなり、呼吸が浅くなります。
喉声になりやすく、喉への負担も増えます。
過度な力み
姿勢を意識しすぎるあまり、体幹や首、肩に力が入りすぎるのは逆効果です。力みは呼吸や発声フォームのコントロールを邪魔します。
重心の偏り
かかと重心やつま先立ち気味、または体が左右に傾いている状態は、体幹が安定せず、発声に必要なバランスを崩します。
