2025年11月19日水曜日

発声と姿勢

 

発声姿勢

🎤 良い発声のための姿勢のポイント

  • リラックスした自然な状態

    • 無理に「良い姿勢」を作ろうとするのではなく、全身の力を抜いて、安定した自然な姿勢を心がけます。

    • 緊張したり力んだりしていると、かえって発声の邪魔になります。

  • 足元と重心

    • 両足は腰幅程度に開き、平行にします。

    • 体重を足の裏全体に均等にかけ、前のめりやかかと重心にならないようにします。

    • ひざはピンと伸ばしすぎず、軽く緩めるくらいが良いとされます。

  • 体幹(背骨と骨盤)

    • 骨盤をまっすぐ立てる(骨盤の角度が重要)。骨盤が後ろに倒れると背中が丸まり、呼吸が浅くなりがちです。

    • 背骨を土台の上にまっすぐ積み上げるようなイメージを持ちます。

    • 体を縦半分に分ける**「正中線」**を意識すると、姿勢が整いやすくなります。

  • 上半身と頭

    • 肩の力を抜き、手はだらりと下げます。

    • 頭は、天井から軽く吊られているようなイメージを持つと、首や肩の緊張が軽減されます。

    • あごは軽く引き、高音で前に突き出さないように意識します。

  • 座っている時

    • 立っている姿勢に準じます。椅子の背もたれにもたれたりせず、足の裏全体を床にしっかりつけ、骨盤を立てることを意識します。

❌ 避けるべき姿勢(発声に悪影響な姿勢)

  • 猫背

    • 背中が丸まり、顎が前に出る姿勢は、気道が圧迫され、肺を膨らませるのが難しくなり、呼吸が浅くなります。

    • 喉声になりやすく、喉への負担も増えます。

  • 過度な力み

    • 姿勢を意識しすぎるあまり、体幹や首、肩に力が入りすぎるのは逆効果です。力みは呼吸や発声フォームのコントロールを邪魔します。

  • 重心の偏り

    • かかと重心やつま先立ち気味、または体が左右に傾いている状態は、体幹が安定せず、発声に必要なバランスを崩します。