2022年9月17日土曜日

筋肉の柔軟性の低下による弊害~硬く凝った筋肉とストレッチング。間違った姿勢でストレッチングすると悪化の一途。

  筋肉が硬く凝ってしまう(筋硬直)と、正常な可動域が制限されます。筋の柔軟性の低さによって、筋肉痛や関節痛が発生し、簡単な動作すら困難になってしまいます。

 筋肉が硬く凝ってしまうことで、正常な筋活動が阻害されます。効率の良い筋収縮・筋弛緩ができなくなって筋活動調整力が破綻し、パフォーマンスが低下します。筋が短縮硬化してしまうことで筋力が低下してしまうため、パワーを発揮できなくなります。

 血液循環が阻害され、酸欠と栄養不足、老廃物の滞留が起きます。筋疲労が増大し、回復力が低下、壊れた筋の修復が阻害されてしまいます。傷害を繰り返すようになり、不快感も高まります。

 ここで、素人考えでストレッチングをすることで、かえって筋肉が硬く凝っていくことになりがちです。「ストレッチをするときは、絶えず疼痛を伴うもの=痛いくらいやらないと効かない」という誤った考えに基づいて、息を止めてゴリゴリやってしまうためです。よく、「痛いけど気持ちがいい」と表現されますが、私は全面的に否定しています。

 ストレッチングは疼痛を伴う運動ではありません。リラックスして行なうものであり、快適なテクニックです。痛みが生じるまで筋が伸張されると、伸張反射という防御機構がはたらきます。筋を収縮させて、筋を伸長させないようにし、筋と腱を保護しようとするのです。ここで、力まかせに無理やり伸ばせば、健全な筋の機能が失われ、カチカチに固まっていくことになります。

伸張反射

 伸張反射を避けるには、疼痛を避ける必要があります。痛気持ちいいところまで伸ばしてはいけないという意味です。気持ちがいい(痛みがない)と感じている領域を超えないようにし、筋に張りが感じられるところまで伸長するようにします。傷害を避けることで、最大の恩恵を受けることができるのです。

 ストレッチングで重要なのは「姿勢の正確さ」です。姿勢が悪かったり、方法が不正確であれば、筋のアンバランスが生じ、傷害を起こします。筋を適切に伸張させるためには、姿勢を良くする必要があります。いいかげんな姿勢、不正確な方法でストレッチング運動をすることで、筋群のなかの特定の筋ばかりが酷使されるようになり、やればやるほど障害が深刻になっていくという負の連鎖が続くようになります。特定の部位に過度なストレスをかける癖がついてしまうと、筋バランスが崩壊してしまうことになります。

10~12月のワークショップは、ストレッチング徹底攻略をやっていこうと思います。

9月のワークショップでも、基本的な説明をいたします。

☆新宮校ワークショップ(休日)

9月18日(日)・25日(日) → 詳細 

 

☆大阪ワークショップ

9月23日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

9月24日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

9月25日(土)→ 詳細

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

9月26日(月) → 詳細

 

☆下関ワークショップ

10月1日(日)→ 詳細