2020年2月11日火曜日

地道にコツコツと基本を積み重ねていくことで、成功に近づけます。一瞬だけの猛烈な頑張りで成功することは困難です。

毎日毎日繰り返し繰り返し努力し、何度も何度も失敗を繰り返し、技術を磨いて技を習得し、先人の知恵を借りて成長していくために、地道にコツコツと基本を積み重ねていくことで、信用が蓄積されていきます。一瞬だけの猛烈な頑張りではダメなのです。地道な定石の積み重ねで堅実に改善を進めることができます。継続的に努力を積み重ねてきた人だけが到達できる世界があります。

「夢をつかむことというのは一気にはできません。小さなことを積み重ねることでいつの日か、信じられないような力を出せるようになっていきます」イチロー

大切なのは「量を重視すること」です。質は、量を重視した結果として成立する要素だからです。最初から質を求めても、質の向上にはつながりません。圧倒的な量をこなすことによって得られる経験ー慣れが必要となります。

圧倒的な量をこなしていると、質が向上してきます。量は質に転化するようになってきます。いわゆる「量質転化の法則」と呼ばれるものです。量をこなすことは、質を高めるために必要な通過点だとされています。

「楽して~」「簡単に~」「サクッと~」「~するだけで~」などのワードを使う人たちを少し観察してみればわかりますが、うまくいくことはありません。量をこなしていないため、すべてが薄っぺらいのです。『行っている手助けが困っている人のためではなく自分の感謝されたい欲求を満足するための行動となっている人』に、よく見られます。優越願望が強いため、人助けの行為を受ける人に対して上から目線となります。救世主妄想です。

救世主妄想を抱えている人は、助ける相手を無意識に選択しています。受けいれてくれる人や反発しない人を選んで絡んでいきます。自分の人生がうまくいっていない=しあわせではないにも関わらず、弱者に「こうすればしあわせになれます」という妄想を押しつける人は、強者には声をかけません。受けいれてもらえないし、反発されるからです。最近は「悪意なき偽善者」と呼ばれているようです。

救世主妄想を抱えている人は、目の前の現実に目が行き届きません。心の奥底にある不満や劣等感の反動で理想にひたりますが、現実は理想通りに運ぶことはありません。どうでもいいことを大問題に仕立て上げ、現実に直面すると投げ出してしまいます。何度もプランを立ち上げようとしますが、現実に直面しては逃げだすことを繰り返します。

救世主妄想を抱えていない人は、基本の地道な積み重ねができます。いつの間にか、圧倒的な存在になっています。現実に直面して量をこなしてきた人間だけが持つ凄みがあります。質の向上はもちろんですが、その努力が生み出した『深み』がとても魅力的なのです。その深みは、インスタントな効果ばかりを求めていたら手に入りません。

最近の私のクラスは、日々地味になっていて、基本の動きを徹底的に反復するというスタイルになっています。苦しいし、困難ですが、継続参加者は確実に成長して結果を出してきています。今後は、より苦しく、より困難な内容にしていくつもりです。質の高い内容の練習を量こなさないと到達できない世界の楽しさを知ってもらおうと考えています。