安定した愛着が形成されている人の人間関係は、良好だからです。
そして、人間関係が良好な人は、関節の痛みを訴えません。
活動初期から、関節の痛みと愛着障害の関連が気になっていました。
2015年のNHKスペシャルです。
少年犯罪・加害者の心に何が ~「愛着障害」と子供たち~ より
友田さんは、愛着障害の子供たちとそうではない子供たちで脳の機能に違いがないか調べています。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3613/1.html |
6年前には、激しい虐待によって前頭皮質と呼ばれる部位の体積が減少する傾向があることを突き止めました。
前頭皮質は、感情や理性をつかさどり反社会的な行動を抑制する信号を発する場所で、体積の減少はその機能を低下させることにつながります。
さらに、2年前からは線条体という別の部分にも着目しています。
線条体は、前頭皮質からの信号を受け、行動を起こしたり、逆に行動を抑止したりすることに直接関わる部位です。
これは、愛着障害の子供とそうでない子供の線条体を比べたもの。
平均的な子供は刺激を与えると、線条体が大きく反応する傾向を示します。
しかし、愛着障害の子供に同じ刺激を与えても、小さくしか反応しないことが多いというのです。
「これがうまく働かないと、良い行いをして褒めても響かない。
悪い行いをしたときにフリーズといいますか、行動を変えることを止めてしまう、そういうことがあり得る。
ささいな情報で逆ギレしてパニックをよく起こしてしまう。」
●愛着を形成するにはどれだけ時間が必要?
時間は関係ありません。
短くても大丈夫です。
むしろ子供の行動や気持ちに対して、必ず応えてあげてることがあるかどうか。
私どものことばでは「応答性」と呼びますけれども、応答、すなわち応えてあげてるってことがとても大事なわけです。
(子供のほうから声をかけてきたときに親がきちっと向き合うこと?)
おっしゃるとおりです。
逆にそれを無視してしまいますと、いくら長い時間つきあっていても、それは意味がなくなってきます。
●愛着形成の期間、何歳までが大事?
これはあくまで目安という意味ですけれども、大体3歳ぐらいを過ぎますと、自然にその港から外に行く時間が長くなってきます。
ですから、いくら引き止めようと思っても、自然に3歳ぐらいからは、だんだんだんだん手が離れていくっていう、それが実情だと思います。
引用ここまで
古来より、「親が愛情によって子供に好影響を与えることができるのは3歳まで」とされてきた理由。
経験的なものだったのでしょうが、脳機能の解析と一致しているように思います。
関節の痛みの根源を探し求めていくと、大体1歳くらいまでの親との関係に行き着きます。
安定しない愛着と感情と関節機能。
「脳」でつながります。
愛の不足が脳を壊してしまったというのが、私の考えです。
理不尽なことですが、成人後は「愛の技術」を学ぶことで関節機能が安定します。
「愛されたい」という方向に行くと、関節機能がますます不安定になります。
そして、これです。
— 大原敬子公式HP編集担当 (@colver_as) 2017年10月3日
自分を愛することを学ぶといいと思います。
明日の塾生講座で、愛着について解説します。