■恥骨筋
股関節内転筋のうち、最も大腿骨頭に近い位置に付着している。
起始……恥骨上枝、恥骨櫛、恥骨靭帯
停止……大腿骨恥骨筋線
作用……股関節内転、股関節屈曲補助、股関節内旋
※伸展位では外旋を補助。
※内転筋群の中で、最も内転に作用しない。
※股関節内旋のトリガー(引き金)となる筋肉
※骨盤を前傾させる。拮抗筋は腹筋=骨盤後傾。
プロメテウス解剖学では、「外旋」となっている。
恥骨筋 |
小転子の後面から、小転子の縁の下方へのつづきに合する縦走する粗な線。
恥骨筋線 |
「骨盤を前傾させて股関節を屈曲させるときは、股関節を外旋」
これ、3Dでイメージできない人は、混乱するだろうな。
「恥骨筋の作用は、股関節内旋でしょ?」
そんな声が聞こえてきそう(笑)。
屈曲位から伸展方向へ動くので外旋となる。
補講で詳しく解説する予定。
余談だが、横開脚時に股関節を外旋させるのは内転筋群をゆるめるため。
(股関節の外転+外旋で、内転筋はゆるむ=横開脚)
恥骨筋には、 歩行運動時に股関節と膝関節に体重の負荷を分散する機能がある。
むやみに横開脚ストレッチなんかやると、膝が壊れる理由。
骨盤の安定のためにも、恥骨筋を鍛えよう。
外転筋群とセットで。