酒粕、水、塩だけでつくる甘酒は、砂糖を一切使わないため、酒粕本来のすっきりとした風味と米の旨味、そしてほのかな塩気が引き立つ大人の味わいに仕上がります。
とてもシンプルな材料だからこそ、火加減と少しの「蒸らし」が美味しくつくるポイントです。
材料(作りやすい分量:約2杯分)
- 酒粕:100g (板粕、ねり粕どちらでも可)
- 水:400ml 〜 500ml(お好みの濃さで調整してください)
- 塩:ひとつまみ(1g未満、ほんの少々)
### つくり方
- 酒粕をちぎってふやかす 鍋に水と、小さくちぎった酒粕を入れます。火をつける前に10〜20分ほど浸しておくと、酒粕が水分を吸って柔らかくなり、後で溶かしやすくなります。 ※ねり粕を使う場合や、お急ぎの場合はすぐに火にかけても大丈夫です。
- 火にかけて溶かす 鍋を弱火〜中火にかけます。沸騰させないように気をつけながら、泡立て器や木ベラを使って酒粕をだまがなくなるまできれいに溶かし込みます。
- 塩を加えてひと煮立ち 酒粕が完全に溶けたら、塩をひとつまみ加えます。弱火のまま、焦げ付かないように底からゆっくり混ぜながら、ふつふつと温まる程度(約2〜3分)に火を入れます。 ※アルコール分をしっかり飛ばしたい場合は、ここで沸騰直前の状態を少し維持してください(吹きこぼれに注意)
- 火を止めて「蒸らす」
- 火を止め、鍋に蓋をして5分ほど置いておきます。この少しの余熱の時間で、酒粕の繊維が完全に開き、水と塩が馴染んで全体のコクとまろやかさがグッと増します。
美味しく仕上げるワンポイント
- 酒粕の選び方 砂糖を使わないため、仕上がりは酒粕自体のクオリティに大きく左右されます。純米酒や吟醸酒の酒粕(特にしっとりした質の良いもの)を使うと、砂糖なしでも米由来の豊かな甘みとフルーティーな香りが強く感じられるのでおすすめです。
- 甘みが物足りないと感じたら もし「もう少し甘さが欲しいな」と感じた場合は、あとからお好みでほんの少しの米麹(粉末など)を合わせるか、極少量のハチミツやみりんを隠し味に落とすと、自然なコクを補うことができます。
温かいままでも美味しいですし、しっかり冷やして飲むのも格別です。
結論から言うと、「急激な血糖値の上昇(血糖値スパイク)は起きにくいものの、緩やかには上昇する」というのが体への主な反応です。
1. 砂糖・米麹の甘酒に比べて、血糖値の上昇はかなり緩やか
一般的な甘酒が血糖値を急上昇させやすいのは、大量の砂糖や、米麹の酵素によってお米のデンプンが「ブドウ糖(体内に最も吸収されやすい糖)」に完全分解されているためです。
一方、今回のレシピは砂糖を一切使わず、米麹による糖化プロセスも経ていません。酒粕自体にわずかな炭水化物(お米由来の成分)が含まれているため血糖値はゼロにはなりませんが、ブドウ糖がむき出しの状態ではないため、血糖値の上がり方は非常にマイルドです。
2. 酒粕特有の成分「レジスタントプロテイン」の働き
酒粕には、「レジスタントプロテイン」という体内の消化酵素で分解されにくい特別なタンパク質が豊富に含まれています。
この成分には、食物繊維と似たような性質があり、小腸での糖質や脂質の吸収を遅らせる(緩やかにする)働きがあります。そのため、甘酒全体の消化・吸収がゆっくりになり、血糖値の急激な変化を抑えてくれます。
3. 「塩ひとつまみ」の隠れたメリット
レシピに加えたほんの少しの塩気は、味を引き締めるだけでなく、満足感を高めてくれます。
砂糖のガツンとした甘さによる「もっと糖分が欲しい」という脳のフェイクの渇望(血糖値の乱高下で起こる食欲暴走)が起きにくいため、ダイエット中や糖質を控えているときの間食としても非常に優秀です。
⚠️ 注意点
血糖値が急上昇しにくいとはいえ、酒粕はお米から作られているため、コップ1杯(約150〜200ml)あたり糖質は約5g〜8g程度含まれます。完全に糖質ゼロというわけではないため、糖尿病などで厳格な糖質管理をされている場合は、飲む量やタイミング(空腹時を避けるなど)にご留意ください。
「飲む点滴」と呼ばれる米麹甘酒に対し、酒粕と塩だけの甘酒は「体に優しいスマートな健康飲料」と言えます。血糖値への負担を抑えながら、酒粕の栄養(ビタミンB群やアミノ酸など)を効率よく摂りたいときには最適な飲み方です!