2019年2月28日木曜日

基本の動きを積み重ねるということ~関節の構造を守る

安部塾では、こんな感じの「転がし」をみっちり練習します。

かかと→足首→母趾球の転がし

基本の動きを、「できている」と誤認しないで、修正を重ねることに集中します。

積み重ねと積み上げが、無駄のない美しい動きの源だと考えます。


関節の動きは、骨の形状によって、おおまかに決まります。

関節の動き

関節の構造上、無理な動きというのが存在します。

動かない方向に無理に動かせば、壊れてしまいます。

一方、動く方向に動かしていないと、やはり壊れてしまいます。

正しく動かすことで、関節の構造を維持できるということです。

筋骨格のキネシオロジー 股関節

筋骨格のキネシオロジー 股関節

股関節のおおまかな動きだけでも、これだけ理解する内容があります。

意のままにコントロールしようと思えば、それなりの練習が必要です。

これに、関連する筋肉やら靭帯やら覚えなくてはなりません。

身体操作指導者=終わりのない学びの日々を送る人なのです(笑)。


「うまい話」なんて存在しません。

ついでに言うと、運動連鎖も理解しておかないといけません。

運動連鎖

覚えることが、山ほどあります。

そして、身についたぶんだけ、身体の動きが滑らかに美しくなります。

これほど楽しいことがあるでしょうか? これ以上の喜びがどこにあるのでしょうか?

まあ、交友とかいろいろありますが(笑)


思い通りに自分の身体が動くというのは、とても大切なことだと思います。


この数日、距骨と閉鎖運動連鎖の解説をしています。

閉鎖運動連鎖

こんな簡単な動きも、ちゃんとやるのは困難を極めます。

きちんと動くようになると、ただ足首を曲げただけで人の心を打つことができます。

そこにこめられた想い~積み重ねた練習量が、透けて見えるからです。

まあ、別に、人の心を打つために練習するわけではありませんが(笑)。


動きがきたないのは、デメリットしかありません。

関節も壊れますしね。

動きは美しいにこしたことはありません。

関節も守れます。


このあたりの解説を、オンラインサロンや、3月の下関集中講座東京集中講座薬院校集中講座大阪集中講座でやっていきます。

御参加、お待ちしております。

2019年2月27日水曜日

かかとの中心にのる~足首の衝撃吸収(ゆるみ)と安定化(締り)

昨夜のオンライン講座で、足首のゆるみと締りの解説をしました。

足首をゆるめて衝撃を吸収し、締めて安定化させるという内容です。

かかとの中心を意識することで、足首をゆるめる→締めるの流れがうまくいきます。

かかとの中心を意識する

かかとで接地するとき、距骨下関節の回内が始まります。

距骨下関節は、ゆるみの位置にきます。

これにより、かかとが接地するときのの衝撃吸収ができます。


母足趾が離地するとき、距骨下関節は、締りの位置にきます。

これにより、母足趾の離地が安定します。


距骨下関節がゆるむことで、かかとが接地するときの衝撃吸収がおこなえます。

距骨下関節が締ることで、母足趾離地時の安定化がおこなえます。


支脚期において、距骨下関節回内・脛骨内旋。

距骨下関節が回内し、脛骨に生じる内旋の衝撃吸収をおこないます。


遊脚期において、距骨下関節回外・脛骨外旋。

距骨下関節が回外し、関節にかかる負荷の衝撃吸収をおこないます。


足の骨の動き

そして、この運動連鎖が、全身の動きにつながっていきます。

かかとの中心にのることができると、この流れがスムーズになります。


3月15・16・17日の東京集中講座、3月28日の大阪集中講座で、詳しく解説します。

2019年2月25日月曜日

頭と足と手を使って安定姿勢をつくる。安定した姿勢が、あっという間に時間が過ぎる楽しい感覚を生む。

先日の神戸集中講座の参加者の記事です。



個人的に、参加者まとめを読むのが至福です。


安部塾の姿勢制御では、かかとの中心と後頭部を使います。

かかとの中心と母趾球を意識した練習。

ポニテの引き上げによる軸伸展
手指先端の固有受容器を使うと、ワンレッグスクワットが安定します。

後頂の引き上げと手指の感覚受容器を用いた姿勢制御
かかとの中心にのり、「鼻緒」を意識し、股関節外転+内旋+屈曲でコントロール。

腰の落とし方
側方移動の運足法で、かかとと母趾球の使い方の感覚をつかむ。

運足(側方移動)
股関節をかかとでコントロールする。

運足(側方移動)
橈屈+背屈 → 尺屈+掌屈
手の使い方

橈屈→尺屈
手の使い方

すべて地味な動きですが、深いです(笑)。

動けるようになると、楽しくなります。

楽しさゆえに、あっという間に時間が過ぎ去ります。

動けば動くほど体が軽くなります。


羽根のように軽いフットワーク。

美しいループを描く腕。

かかと→足首→母趾球→母趾が転がる。

たおやかな手の動きが、身体全体を美しく導く。


視機能による姿勢制御、首の美しさが生まれます。

視機能による姿勢制御

3月21日(木・祝)の薬院校集中講座

『立ち方~立つということ(The Art of Standing)』

薬院校での4年間の実践研究の総まとめとなります。

視線・舌位・首の解放・脊柱軸伸展・肩甲骨・股関節・足関節・足底・手関節……

これまで教えてきた内容のすべてを統合して解説いたします。


この10年間、きちんと立つということの大切さを実感してきました。

地に足がついていない人は、地に足をつけずに物事を考えて破綻していきます。


薬院校ファイナルは、『立つ』ことにこだわります。

2019年2月22日金曜日

正しいエクササイズができているかどうかは、表情でわかります。体力がつくのは、楽しいからです。

昨日は、大阪集中講座でした。

ヒラメ筋と腸腰筋のストレッチング~ローランジ
股関節屈曲+外転+内旋の補助

足趾浮いとるがや(笑)

何の知識もなくても、正しいエクササイズをできているかどうかは表情でわかります。

つくり笑顔ではない、素の笑顔がこぼれるからです。

体力がなかったり、体調が悪い人の笑顔はひきつっています。

笑顔にしているから楽しいのではなく、楽しいことをしているから楽しいのが自然です。



知らないうちに撮られた僕の写真。

何がそんなに楽しいんだか(笑)
身体操作の解説が楽しくて仕方がない様子がよくわかります(笑)。


正しく身体を動かすのは楽しいものです。

体力がない人たちは、正しくない身体の使い方をしているのですぐに疲れます。

エネルギーのロスが多く、自己破壊的な動きによるケガや故障が絶えません。

動くと壊れるので、何もしなくなり、さらに体力がなくなります。


動かないことによるエネルギーチャージは、一瞬だけ快復したような気になります。

しかし、その代償として、さらなる体力低下という結果につながります。

発する言葉から明るさが消え、表情がさらにひきつります。

可及的速やかに、正しく身体を動かした方がいいと思います。




隠し撮りされた自分の顔を見て、何がそんなに楽しいんだろうなと思えたら正解。

僕はそう考えています。

2019年2月15日金曜日

関節まわりの感覚を鋭敏にしていくことで、筋肉の活動を最適化する。

身体の動きが悪い人を、少し観察してみましょう。

明らかに、関節まわりの感覚が鈍感なのがわかると思います。

鈍感であるがゆえに、身体の動きが粗雑なのです。

関節まわりの感覚を繊細にしていくことが、身体の動きをよくすることにつながります。


ケガをしたり、痛みを感じたりすると、関節まわりの感覚が鈍麻します。

身体の動きをよくするためには、素早い反応が必要です。

関節まわりの感覚が鈍ってしまうことで、筋肉の活動も低下してしまうことになります。

ケガを繰り返すせば繰り返すほど、身体の動きが悪くなるということです。

関節まわりの感覚

動きがおかしいから痛みが出て、痛みが出るから動きがおかしくなる。

負の連鎖です。


感覚訓練が大切なのですが、感覚が鈍い人ほど感覚を鋭敏にする練習に意味を見出しづらいようです。

感覚が鈍いがゆえに、「やった気がする運動」をしたがるのです。

繊細な味がわからない人が、何にでもしょうゆやソースをかけたり、ジャンクフードばかりを食するのに似ています。

味の場合もそうですが、実は鈍い人ほど「自分はわかっている」という誤認をしがちです。


感覚が鋭敏な人は、すぐに自分の間違いに気がつけます。

反応が早く、修正も的確です。

感覚受容器から入力される情報が正確だからです。

これに対し、鈍感な人は、感覚受容器からの情報が不正確なので修正が見当違いとなります。


ここで大切なのは『型』です。

「最初に型、あとから心」

ということです。


「守」
師や流派の型を忠実に守り、確実に身につける段階。

「破」
他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。

「離」
師や流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。


「守格」
徹底した稽古により真の格を体得する。

「破格」
形式をくずし自由に演じる。


「破」は「守」ができてから、つまり型が身についてからということになります。

感覚訓練は、正確無比な型の反復練習によって磨くことをお奨めしています。

狂った感覚で突き進めば、待っているのは自滅という結果だけですから。

バカバカしいかもしれないけれど、基本型の積み重ねと積み上げを大切にすべきだと思います。


2019年2月13日水曜日

美しい骨盤の動かし方~股関節を機能的に使う~腰椎骨盤リズム

エッセンシャル・キネシオロジー232~233Pより

股関節は基本的に、①屈曲②伸展③外転④内転⑤内旋⑥外旋の六つの運動が可能。

身体の中心に位置する股関節では、以下の三つの異なる運動戦略をもって大腿骨と骨盤の運動が行われる。

1)骨盤に対する大腿骨の運動
相対的に固定された骨盤に対して大腿骨が回転する。解放運動連鎖。

2)腰椎と骨盤が同じ方向へ動く腰椎骨盤リズム
腰椎と骨盤が同じ方向に回転して股関節が屈曲する運動。この股関節の閉鎖運動連鎖は、固定された大腿骨のうえで体幹の可動域を有効に使いたいときに用いられる。例えば、体を曲げてつま先を触れたり、地面から物を拾い上げたりする際の運動である。体幹を大きく移動させるために、腰椎と骨盤は同じ方向に屈曲している。

同じ方向への腰椎と骨盤の運動

3)腰椎と骨盤が反対方向へ動く腰椎骨盤リズム
体幹は動かさずに直立させたままで骨盤を回転させると、固定された大腿骨のうえで骨盤が前傾する。この骨盤の回転は閉鎖運動連鎖により、体幹が直立したままで骨盤が回転する。体幹が動かないまま直立であるから、腰椎は骨盤とは反対方向へ回転(骨盤前傾の場合は腰椎は前弯する)しなければならない。

反対方向への腰椎と骨盤の運動
引用・抜粋ここまで

このあとの六つの運動については、2月21日(木)の大阪集中講座で解説します。

先行で、安部塾オンラインサロンで解説予定です。

立って上体を前に倒して床に手をつく(立位体幹前屈)を楽にする。

エッセンシャル・キネシオロジー215Pより

身体を前方に向かって屈曲させるには、股関節や腰背部ある筋と、その他の軟部組織の柔軟性が重要な要素となる。
腰椎骨盤リズム 正常な腰椎と股関節の屈曲

股関節屈曲を制限するハムストリングスが緊張している状態。

腰背部の柔軟性によって、体幹の前方屈曲の可動域がほとんど制限されない。

腰椎骨盤リズム 股関節屈曲制限・腰椎過屈曲
これに相対する状態は、腰背部は硬いが、股関節の柔軟性(たとえば、ハムストリングスの柔軟性)が増大することで、十分な量の前方屈曲が得られる。

腰椎骨盤リズム 腰椎屈曲制限・股関節過屈曲

二つの代償的な前方屈曲姿勢。

ある部位に異常がある場合、その他の部位に対する代償の要求が大きくなる。

その結果、代償を行う部位へのストレスが原因となって障害が発現する可能性が出る。

引用・抜粋ここまで。


そんなわけで、立位で体幹前屈して床に手をつく場合、「どこに制限があるのか?」を観察するといいです。

制限がある部位の機能を改善することで、楽に床に手をつくことができるようになります。


2月21日(木)の、大阪集中講座で詳しく解説します。

2019年2月12日火曜日

足首を安定させる~米テストと安部塾運足法

米田さんによる米テスト!




満点です♡

みなさんも、この安定感を目指してください(^^♪


さて、昨日やった運足法です。

安部塾運足法

安部塾の舞の歩法の基本となっています。

足首だけでなく、膝や股関節も安定します。

『らせん』を意識して、『ねじり』によって安定を得る動きです。

足首がゆるい人も、かたい人も、どちらにも有効です。


昨日、オンラインサロンで解説したのですが、わかりにくいようなので、後で動画をサロンにアップします。

米テストの発展型の例のアレの動画も撮ります。


ちなみに、八卦掌の走圏歩法も、足首の安定性を高めてくれます。

八卦掌・八卦図

双圏 歩法

神戸集中講座で、中国拳法にからめて解説しようと思います。

2019年2月11日月曜日

両手・両腕のらせん運動が、上体の動きを飛躍的に改善します。

今日の薬院校集中講座は、安部塾身体操作技法Kagachiをやりました。

手からの連鎖の図。

橈屈・尺屈・背屈・掌屈

両手・両腕のらせん運動に、参加者の頭が雲丹(ウニ)になった模様。

両手・両腕のらせん運動

詳細は、安部塾オンラインサロンにて解説しております。

2月17日(日)の安部塾東京集中講座でも解説します!!

2019年2月10日日曜日

動作を真似る、理解する。ミラーニューロンと位置覚。

この二人の動画を比べてみましょう。

どこが違うか、わかりますか?






股関節内転側に遊脚側の足先を伸ばそうとするとき、支持脚(軸脚)は足関節背屈+膝関節屈曲+股関節屈曲となります。

ボウリングの球を投げた後を想像してみるといいかもしれません。

股関節内転(骨盤固定なし)
股関節内転(骨盤固定なし)

自分の動きの問題点に気づくのに、動画はとても役に立ちます。

気がつければ、改善につながります。

2019年2月9日土曜日

足関節の安定性の改善動画

米テストを応用した、支持脚(軸足)側足関節の機能改善の動画です。

片脚立位を維持した状態で、反対側の下肢を既定の方向(米方向)にリーチして、立位での下肢動的バランス能力を向上させます。

初心者向け~頸椎中立位・脊柱軸伸展(体幹を安定させて、安全に行っています)



慣れた人向け~頸椎屈曲位・脊柱軸伸展封印(あえて体幹を不安定にして、足首に負荷をかけています)。




安部塾では、足首をまわす暇があったら、米テストやります。

オープンでやるのは、背屈や底屈という動きです。

KANON 松尾憲子さんの背屈と底屈

足首は、構造的に「らせん運動」をするようにできています。

このため、純粋に背屈↔底屈運動をしようとしても、自然とらせんの動きになります。

円運動をしてしまうと、自然ならせんの動きを阻害します。

なので、安部塾では、足首は回さずに米テストの到達距離を伸ばすようにしています。


さらにいえば、足首だけの単独運動をしても安部塾的には意味がないと考えています。

美しい全身の連動(骨連鎖・筋肉連鎖)につながらない動きはやりたくないのです。

余計な動きをすればするほど、機械受容器からのノイズが増えて動きがきたなくなるので。

この点、米テストは優れています。


なんてことを書いてたら、さなえさんがバレエネタを投入してきました。

さなえ バレエネタ

よく見かけますよね。




やり方が全然違いますが(笑)、足の感覚を磨くという点では共通です。


そんなわけで、米やりましょう。

2019年2月8日金曜日

バランス感覚を鍛えて美しい身体へ! 足関節の関節包靭帯複合体の高密度な機械受容器の機能を向上させる。

米田さんが、米テストやってくれました。

→ 伝説のスターエクスカージョンバランステストやってみた


伝説のスターエクスカージョンバランステストやってみた

伝説のスターエクスカージョンバランステストやってみた

伝説のスターエクスカージョンバランステストやってみた

詳しいやり方は、こちらのサイトがわかりやすいです。

→ 動的バランス評価「Star Excursion Balance Test」とは?ACL損傷に有用?


安部塾では、

①被験者に片脚立位になってもらう。

②バランスを維持したまま、米方向ににもう片方の脚(浮いている側の脚)を伸ばしていく。

③その脚が届く距離を測定する。

とういうシンプルなやり方を用います。


足首のゆるさ問題において、固有受容器の機能低下がよくみられます。

固有受容器は、筋肉、腱、靭帯、関節包などの軟部組織に分布しています。

軟部組織にダメージを与えると、分布している固有受容器もダメージを受けます。

ダメージを受けた人の足首は、位置覚に著しい機能低下が見られます。


足関節の関節包靭帯複合体には、高密度に機械受容器が分布しています。

足関節の補強構造である靭帯や関節包がダメージを受けるのはまずいのです。

機械受容器がダメージを受けると、機能低下につながります。

そして、足関節の不安定化を促すことになります。


■足関節の機械的不安定性

足関節を補強している靭帯の損傷により、正常な生理的可動域を超えている亢進状態。

■足関節の機能的不安定性

生理的可動域が必ずしも亢進している状態ではないが、関節の自発的運動が適切にコントロールできない状態。


機械的不安定性は機能的不安定性の原因になり得ます。


そんなわけで、安部塾では米ラインを使わずに、米方向に方足を伸ばす動きをよくやります。

2019年2月7日木曜日

足を転がすように静かに歩く~足のロッカーアクションで衝撃を殺す

昨夜の安部塾オンライン講座は、「かかと歩きネタ」からの「足のロッカーアクション」。

解説した内容を画像化するとこんな感じです。

足のロッカーアクション
イメージ的には、「衝撃を転がして殺す」です。

きちんと転がっている人の足音は静かです。

美しく嫋(たお)やかな動きとなります。

サスペンションがよく効いた猫足的なやわらかさです。


かかとを叩きつけるような歩き方をしている人の足音は、まさに『衝撃音』です。

全身が緊張するので、見るからにカチカチです。


参考動画として、空挺団の5点接地転回法の動画を紹介しました。



僕も日々やっています(笑)。

講座の片隅で転がっている僕を見かけたら、「これか!」とウケてください。

これを足でやっているのが、足のロッカーアクションというイメージです。

いかに衝撃を殺すかというタスクです。


で、足圧中心線(圧力点が通過する軌跡)です。

足圧中心線

足の第2趾の付け根にタコとかできてる人は、緑のラインを通っているのではないかと。

昨夜も、「おぉっ! そうだったのか!!」的な反応がありました。


安部塾的には、「きちんとした背屈」ができていることが大切だということになります。

この理由で、延々と背屈↔底屈の練習をします。


クローズドキネティックチェーン時の背屈イメージ。

背屈(CKC)

ここの動きの正確さが、足圧中心線が綺麗に出るキモだと考えています。

背屈と底屈のイメージ

繊細な足首感覚を育てましょう。

むやみやたらに適当に動かさないように、正確な動きを心がけましょう。


細かな話は、オンライン講座で書いた通りです(笑)。

今日のリアル塾生講座でも解説します。

2019年2月6日水曜日

ヨガポール(フォームローラー)で、手指・手首・肘・肩のつながりをつくろう。

米田さんのリクエストにお応えして。

フォームローラー上で、こんな感じで動かすと、手指~肩がつながります。

背屈+尺屈 ↔ 背屈橈屈

掌屈+尺屈 ↔ 掌屈+橈屈
例のこれです。

パターン図

本来は対角らせんで動かすのですが、あえて縦に動かすのがポイントです。

今月のレッスンや講座で解説しております。

オンライン講座でも、解説します。

2019年2月5日火曜日

かかと地面、母趾球と地面は球関節みたいな組み合わせ。

球関節は、肩甲上腕関節と股関節とされています。

骨頭と窩の組み合わせです。

構造的には、眼球と眼窩も球関節です。

そして、背屈しているときの踵(かかと)も。

踵骨と地面という組み合わせとなります。

底屈のときは母趾球が地面と球関節。

直立二足歩行が可能なメカニズムです。

このため、股関節が屈曲しているときは背屈します。

股関節が伸展しているときは底屈。

同じ理由で、股関節が外転しているときは外反します。

股関節が内転しているときは内反。

「オラに地球の力をかしてけれ!」的な動きは、この原則に従います。

この原則に抗うようなノイズをなくしていくのが安部塾の基本です。

わかりやすいのは「まわれ右」。

両足のかかとを軸に、一気に半回転向きを変えることができます。

「右向け右」「左向け左」は、片足のかかとと、もう一方の足の母趾球で四分の一回転向きを変えれます。

股関節の屈曲・伸展と背屈・底屈の同期が感覚的にわかるかと思います。

日本舞踊の足運びや、中国拳法の運足も。

足首で円運動してしまうと、かかとを球として使うことができなくなります。

この理由で、安部塾では米∞の動きを練習します。

始まりも終わりもなく、動きを次々につなげることができます。

楽しいです(笑)。

筋肉がふわふわになって、「お尻触らせて」とか依頼されます。

形状は機能に従います。

ノイズのないピュアな動きは、美しい身体をつくります。

普通に、性別問わずモテるようになります。

美しいプロダクトは好かれますから。

今夜の安部塾塾生講座と安部塾オンライン講座のテーマは、「かかと」です。

お楽しみに!

2019年2月4日月曜日

サークルスクラッチの動画=スパイラル~らせん

「さっきの記事の動画ありませんか?」という問い合わせがあったのですが、撮影する余裕がないので、上達屋さんの動画をシェアします。












安部塾と方向性は違いますが、綺麗な8の字・∞の字のモーションが見えると思います。

双圏・八方位打法図
古代武術と現代のスポーツ。

痛みのない滑らかな動きを追及すると、動きはよく似てきます。


で、らせんの動きをするためには、『メタ認知能力』が必要になります。

もう一人の自分がいて、自分のことを客観的に観て、自分自身をコントロールする!

……という能力です。

昨夜、リクエストがあったので、後程、オンライン講座にアップします。


「何ができて何ができないか?」を冷静に分析する能力が必要なのです。

メタ認知が低いと、自分が周りからどう見られているのか把握できていないため、結果を出すのが難しくなります。


無意識にしていたことに意識を向ける練習から始めます。

そして、自分にできることとできないことを正確に見極めるという流れです。

自分の考え方や感じ方が正しいのか精査を繰り返します。

自己の知覚・思考・情動・記憶を客観的にとらえ、評価しながら制御します。


これはまさに、身体における『米・※』『8・∞』の動きと同じです。

ミラーシステムを司るミラーニューロンは運動神経ですから。


というわけで、続きはオンライン講座でw

足首操作法(安部塾では足首まわしをしません)

昨日の下関集中講座で、足首操作法の解説をしました。

底屈・背屈の軸

安部塾では、足首まわしをしません。

リアル参加の方は、僕の足の性能を見て納得されてあります(笑)。


手関節・肩関節・股関節にも言えることですが、単純な円運動動作は使いません。

「『首』と名のつくところはまわさない」という考えです。


安部塾の身体操作の動きは、いわゆる『8の字・∞の字』です。

左右に360度旋回を切り返す技術で、フィギュアエイト・ムーブメントと呼ばれています。

8の字・∞の字 フィギュアエイト・ムーブメント


直線的な動きや円運動に慣れた人には、少しわかりにくい身体感覚です。

直線運動や円運動時に生じる感覚受容器からのノイズが、滑らかな動きの邪魔をすると考えています。

8の字・∞の字運動時に生じるピュアな信号が、滑らかな動きをつくるという知見です。

スポーツ・武術・舞踊などの達人の動きを解析すると、綺麗な8の字になっているのがわかります。


トップクラスの人たちの動きは、ジャンルを問わずみな美しいものです。

そして、その動きを解析すると、8の字・∞の字運動の組み合わせで動いているのがわかります。


だいぶ前の本ですが、この表紙のイメージがわかりやすいかもしれません。

ピッチングの正体

もはや古典ですが、当時はちょっとしたブームとなりました。


これは、足首の動きも同様です。

背屈・底屈
内返し・外返し

合成してみればわかりますが、綺麗な8の字になります。

この理由で、足首のテーピングもフィギュアエイトです。

フィギュアエイト巻サージカルテープ

で、現実的にどんな運動をするかというと、定番のこれです。

3次元ムーブ

上肢・下肢のパターン同様に、足首にもパターンがあります。

基本は『米の字・※の字』というやつですね。


米・※をつなげば、8の字・∞の字になります。

直線運動・円運動に慣れ親しんでいる人には、最初のうちは体感が難しいかもしれません。

しばらくの間、ピュアに『米・※』を練習すると、ノイズが減ってわかってきます。

わかってきたら、その動きをつないで『8の字・∞の字』にしていくといいかと思います。


ちなみに、中国拳法の双圏・八方位打法図です。

双圏・八方位打法図

米の字と∞の字の合成となっています。

安部塾身体操作技法と中国拳法の親和性の高さがよくわかります(笑)。


直線運動・円運動の感覚のノイズを減らして、ピュアならせんの動きを身につけて欲しい。

僕は、そう願っています。