トリガーポイントと筋肉連鎖 GAIABOOKS より引用します。
頭板状筋、頸板状筋(図19.19,19.20)
起始
- 頭板状筋:項靱帯、棘突起、第1~第3胸椎体の棘上靱帯
- 頸板状筋:第3~第6胸椎体の棘突起と棘上靱帯
停止
- 頭板状筋:項靱帯の上部と下部の間(後頭骨の外側)
- 頸板状筋:第1~第3頸椎体の後結節
機能
頸椎の伸展と同側回旋
引用ここまで
アナトミートレイン 医学書院 より引用します。
SPL(スパイラルライン)の詳細
SPLは後頭骨と側頭骨接合部の上項線外側、あるいは上項線上で頭蓋骨の外側面に起始し、後頭を下行し頭板状筋に連結する。途中で頸板状筋とつながり、C6からT5の棘突起に至る。
次に、C6からT5の棘突起を越え、反対側の大・小菱形筋の筋膜シートに接続する。
板状筋から上後鋸筋までの薄い小さな機械的接続と考えることもできる。上後鋸筋は大・小菱形筋の深層にあり、脊柱起立筋のすぐ外側で肋骨に付着する。菱形筋は同じ牽引ラインに沿って肩甲骨の内側縁まで進み、頭蓋骨の左側からおこったラインは右肩甲骨に接続する。頭蓋骨の右側に起点したラインも同様に左肩甲骨に接続をする。
姿勢機能
SPLは身体を二重の対向するラセンで取り巻き、この二重ラセンはすべての平面において身体のバランス維持を助ける。SPLの機能異常や不均衡が生じると、身体のねじれ、回旋、側方偏位を引き起こし、SPLに起因した代償パターンの助長を招く。
SPLの多様な機能に関与し、SPLの機能不全は他のライン機能に影響を及ぼす。世界中のほとんどの人々は、利き手と非利き手、利き足と非利き足、利き目と非利き目があり、身体の左右でSPLのバランスが完全にとれることはまれである。SPLは機能的に広範囲の状況下における適応性がある。
運動機能
SPLの全体的運動機能は、身体に斜めのラセンと回旋運動を生み出し、伝達することである。SPLの遠心性収縮や等尺性収縮は、体幹と下肢を安定化して回旋による転倒を防ぐ。
引用ここまで
頭板状筋・頸板状筋は首の後方にある筋肉で、首を伸ばす機能があります。うつむいたときなどに頭を支える働きがあり、板状筋が硬くなったり、弱ってしまうと猫背の原因になり、逆に猫背でいることで負担がかかり肩こりや痛みの原因となります。「首を後ろにらすときに痛みがある」という場合、板状筋の機能不全があるかもしれません。
菱形筋は僧帽筋の深部に存在する筋肉で、過緊張状態になると肩甲骨の動きが妨げられ、肩こりや猫背の原因になります。
首こりがひどくなると、自律神経に影響が出て、副交感神経の働きが低下すると考えられています。頭痛や頭重、全身倦怠感、めまい、不眠、イライラ感、動悸、血圧不安定、発汗、目の乾燥など、さまざまな不快な症状の一因として頭板状筋・頸板状筋・菱形筋の機能不全があるかもしれません。
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