2023年3月16日木曜日

片脚立ちや歩行のバランスを改善する。股関節外転筋群の強化とストレッチ。

  ティーチングピラティス NAP Limited より引用します。

アッパーレッグリフト(股関節外転筋群の強化とストレッチ)

目的

  • 股関節外転筋群を強化し、ストレッチする。
  • 腹筋群のパフォーマンスによって腰椎の安定性を改善する。
  • 独立した股関節の運動中に腰椎を安定させる。

開始肢位

 左下肢を支持具の上にのせた状態で右側臥位をとる(図4.41A)。

アッパーレッグリフト

動作

  1. 息を吸う:準備段階
  2. 息を吐く:肩甲帯を安定させ、骨盤底筋群および下部腹筋群を活動させる。左下肢を股関節から引き離し、ほぼ股関節の高さまで外転する。股関節外転角度は最大45°までとする(図4.41B)。
  3. 息を吸う:腹筋群のコントロールにより腰椎の安定性を維持し、下肢を開始肢位まで降ろす。
  4. 息を吐く:次の段階の反復の練習をする。

10回繰り返す。反対側で繰り返す。

(・変法

 股関節・膝関節をわずかに屈曲した状態で行う。

(・プログレッション

 外転筋の強化とストレッチ

開始肢位

 右側臥位をとる。左足部は身体の直線上で床に接している。

アッパーレッグリフト 外転筋の強化とストレッチ

動作

  1. 息を吸う:準備段階
  2. 息を吐く:肩甲帯を安定させ、骨盤底筋群および下部腹筋群を活動させる。左下肢を股関節から引き離し、ほぼ股関節の高さまで外転する(図4.41C)
  3. 息を吸う:腹筋群の良好なコントロールにより腰椎の安定性を維持し、左股関節を少しだけ外旋・伸展させ、下肢をわずかに股関節の後方へ動かす。
  4. 息を吐く:腰椎の安定性を維持し、股関節の上外側部分をストレッチしながら下肢を降ろす(図4.41D)。
  5. 息を吸う:腹筋群の良好なコントロールにより腰椎の安定性を維持しながら下肢を内旋、挙上し(膝が正面を向くまで)、降ろす前にほぼ股関節の高さで身体と下肢の位置を再調整する。
  6. 息を吐く:次の反復を開始する。

3~5回繰り返す。反対側で行う。

特有の問題

■下肢を過度に挙上する(これは脊柱の側屈を伴う。股関節が屈曲も伸展もされていなければ外転可動域は約45°である:下肢を挙上するよりも伸張することを重視して、腰椎を安定させるように指示する。

 引用ここまで

「全部見える整形外科疾患」高井信朗 より

 安部塾では、股関節外転筋群の強化とストレッチのためにアッパーレッグリフトを反復練習しています。きちんとやれている人があまりいない種目だと思います。「股関節が屈曲も伸展もされていなければ外転可動域は約45°である:下肢を挙上するよりも伸張することを重視する」という原則を意識することが大切です。

中臀筋

 片脚で立てない、歩くときに骨盤が安定しない場合、股関節外転筋がおかしくなっていることが多いものです。ボディーローラーでほぐすとともに、強化とストレッチに時間をかける必要があります。

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