エッセンシャル・キネシオロジー 南江堂 より引用します。
慢性的な頭部の前方突出に伴う筋緊張の異常 |
頭頸部の良好な姿勢は、周囲筋の「バランス」、および筋の長さに影響する。筋緊張の異常や不良姿勢(コンピューターの画面を長時間みつづけると起こりやすいと考えられている)は、周囲筋を短縮させたり、伸張させたりする。その結果、筋のアンバランス状態を作り出す要因となってしまう。
頭部の前方突出姿勢は、その姿勢をとらせる要因に関係なく、その姿勢自体が周囲筋の緊張度を変えてしまう。肩甲挙筋や頭半棘筋のような頭頸部の伸筋群は過度に伸張され、疲労の原因となる。図8-48Bに示すような頭と目を水平にするような姿勢では、大後頭直筋のような後頭下筋群は常に短縮し、疲労感を感じさせる。
このような頭頸部の筋への負担は、時間が経つと限局的な痛みを伴う筋痙攣や、「トリガーポイント(発痛点)」の発生につながってしまう。さらに長期間続いたり、頭痛や顎関節に放散する痛みに広がってしまう可能性もある。
慢性的な頭部前方突出姿勢に対する治療は、正しい頭頸部の姿勢を復元することがポイントとなる。この目標は、良姿勢への気づきや、人間工学に基づいた環境整備、関連する筋肉のストレッチと強化、専門的な徒手療法などのアプローチを通じて達成される。
引用ここまで
安部塾では、頭頸部の位置を修正することを最優先課題としています。