2024年1月31日水曜日

頭部前方位姿勢のときは、良質な睡眠がとれない。不眠や過眠などの睡眠バランスの不調は、陰陽虚実のバランスを整えることで改善する。

 不眠や過眠などの睡眠バランスの不調は、陰陽虚実のバランスを整えることで改善できるという説があります。体内の昼と夜のバランスを整えるとされているのが照海と申脈です。

申脈と照海

 冷えて寝つけない~照海(血流促進)

 体がだるくて眠りが浅い~申脈(過緊張の緩和)

申脈(足外側、外果尖の直下、外果下縁と踵骨の間の陥凹部。WHO:BL62)
   精神不安・不眠・頭痛・腰痛・めまい

照海(足内側、内果尖の下方1寸、内果下方の陥凹部。 WHO:K16 )
   精神不安・月経不順・頭痛・めまい・耳鳴り
 こだわるのであれば、

(陽蹻脈) 申脈 - 後渓 (督脈)  目外、耳後、頬頚、肩、脇肋を治す

(陰蹻脈) 照海 - 列欠 (任脈)  胸、咽喉、肺、膈、肝、腎を治す

後渓 列欠

後渓(手背、第5中手指関節尺側の近位陥凹部。WHO:S13)
   頸部痛・ぎっくり腰・寝汗・咽頭部痛・耳鳴り

列欠(前腕橈側、長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間。WHO:LU7)
   頭頸部のこわばり・咳・咽頭部痛

 申脈 - 後渓 / 照海 - 列欠 にアプローチした後は、足関節の動きも良くなり、運動連鎖がスムーズになっているはずです。

足関節の動き

 不眠や過眠などの睡眠バランスの不調がある人は、頭部前方位姿勢であることが多いと思います。申脈・照海にアプローチすることで睡眠バランスが快調になり、頭部中間位姿勢へと改善される現象は、客観的に観察してみると面白いです。