2024年1月9日火曜日

足底の第5中足骨骨頭(小趾の付け根)にタコができる問題。

 塾生さんより問い合わせがあったので、簡単にまとめてみます。

■足底のタコ(胼胝、べんち)について

 タコは、足底の特定の場所に長期間刺激や圧迫が加わった結果、刺激から皮膚を保護するために皮膚表面に限局性の角質増殖が起こった結果としてできます。

 刺激を受けた部位全体の皮膚が、厚く硬くなって盛り上がります。第1中足骨骨頭(母趾の付け根)または第5中足骨骨頭(小趾の付け根)に一致する足底に好発します。厚くなった角質のために痛みはあまり無く、かえって感覚が鈍くなっていることもあります。

 原因としては、扁平足や開帳足などの足の変形(アーチ崩れなど)、股関節機能異常、膝関節機能異常、歩行の問題、長時間の歩行、合わない靴などの圧迫因子が考えられます。

 靴による圧迫によって第5中足骨骨頭が外側に突出し第5趾(小趾)が内反した状態を内反小趾といいます。第5中足趾節(MTP)関節周囲に問題を生じ、第5中足骨骨頭外側にタコができやすくなります。

第5中足骨骨頭のタコ

 また、筒形(チューブ)の靴下やストッキングで足趾を包むことでも、小趾が内反しやすくなります。スリッパやサンダルも小趾内反につながりがちです。靴ひもをきちんと締めないことで、靴の中で足趾が機能的に動けないのもよくありません。靴の中敷(インソール)の上で足が滑るのもよくありません。

 書き出すときりがありませんが、足の機能はとても大切なので、きちんと対処するのが良きです。