ビジュアルで学ぶ筋膜リリーステクニック2 医道の日本社 より引用いたします。
あなたは「お腹の虫の知らせ」を感じたことはあるだろうか?
なぜかわからないが、何かを確信している感覚のことだ。施術者としては次のような疑問が浮かぶかもしれない。なぜ「お腹の」虫の知らせと呼ぶのだろうか?
確信の本能的な感覚は、昔から腹部と関連している。これは英語圏だけの話ではない。フランス人もこの種の本能的なことを「visceral」と言い、日本人も感情や言葉を腹におさめることを「腹芸」と言い、ドイツ人は「Bauchgefuhl」を用いる(文字通り「腹部の感覚」という意味)。
本能的な確信のほかにも、腸は他の多くの心身現象と関係している。なぜ私たちは胃がストレスで「キリキリする」と言うのだろうか? 興奮したり心配している場合、「腕が落ち着かない」とは言わない。なぜ「胃が落ち着かない」と言うのだろうか?
心臓とともに、腹部は、他の部位よりも感情的、精神的、心理的状況によく関連するようである。身体の情動反応における内臓の重要な役割を理解すれば、マニュアルセラピストの施術で役立つ。37-38P
副交感神経系の「安静と修復」、ストレス、恐怖、トラウマを活性化する交感神経系の「闘争または逃走」を鎮めて制御する。
迷走神経の軸索の約80%が求心性(情報は内臓から脳に運ばれるという意味)であるため、脳が腸に影響を及ぼす以上に腸は脳に影響を及ぼす。これは腹部のマニュアルセラピーが、少なくとも、非侵襲的に、優しく行われる場合、特に鎮静作用があるように思える理由かもしれない。腹部に熟練した施術を行うと、精神の動揺を効果的に鎮めることができる。38-39P
引用ここまで
昨日の記事に書いた通り、いわゆる腰痛症は、扁桃体の活動の増加と、背外側前頭前野の活動の減少によって生じるとされます。とはいえ、具体的にどうすればいいかといえば、お腹をほぐすのがよいというのが現実的だと思います。
安部塾では、ボールなどを用いて、非侵襲的なセルフケアを行います。
お腹ほぐし(ボール) |